一般社団法人 日本クレジット協会によると成人1人につき2.9枚のクレジットカードを保有しています。
これだけ複数枚持ちの人がいるとなると、1枚しか利用していない場合や、これからクレジットカードを持とうとしている人からすると、複数枚持った方がいいのか迷う方もいらっしゃるかもしれません。
大事なことは、クレジットカードを1枚しか持たないメリット・デメリットを正しく理解しておくことです。また1枚しか持たない場合は、究極の1枚と呼べるクレジットカードを選ぶことで、より利便性が増していきます。
複数枚持ちをしている人でもメインで最強となるクレジットカードを決めています。そして2枚目以降はサブカードとしているケースが多く、メインとして使うカードは1枚しか持っていない特徴があります。
監修者の紹介
公認会計士・税理士:重松輝彦。
中央青山監査法人、あずさ監査法人という4大監査法人で経験を積み、平成24年8月に重松輝彦公認会計士事務所を設立。お金に関する専門用語を分かりやすく解説し、節税サポートなども得意とする。
クレジットカードで最強のメインは?究極の1枚の候補5選
クレジットカードで究極の1枚を選ぶ際に特に注目すべき点は、ポイント還元率と年会費です。そして付帯特典のメリットを大きくするには、ライフスタイルに合っているかも重要です。
そこで、トラノコ会員がメインカードとして使っている満足度の高いクレジットカードを調査し、専門家が徹底比較した結果から厳選した5つのクレジットカードを究極の1枚として紹介していきます。ご自身にとっての最強のメインとなるようなカード選びの参考にしてみてください。
①三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は、完全ナンバーレスデザインとタッチ決済で不正利用防止やスムーズな決済が特徴のカードです。
アンケートではこのカード1枚のみという人もおり、その人たちにとっては究極の1枚として選択したのかもしれません。
三井住友カード(NL)の基本情報
カード名 | 三井住友カード(NL) |
デザイン | カード|
年会費 | 永年無料 |
還元率 | ポイント0.5%〜7%(※) |
国際ブランド | |
保険 | ●海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯) ※選べる無料保険への切り替えも可能 |
家族カード | 年会費:永年無料 |
ETCカード | ●年会費:550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料 |
電子決済 | Apple Pay Google Pay iD(専用) WAON PiTaPa |
マイル | ANA |
期間 | 発行までの最短10秒 ※即時発行できない場合があります。 |
入会条件 | ●満18歳以上の方(高校生は除く) |
公式サイト | 詳細を見る |
三井住友カード(NL)の特徴
三井住友カード(NL)は、年会費永年無料で持つことができるクレジットカードです。
注目したいポイント還元率は、基本還元率が0.5%と一般的ではあるものの、対象のコンビニ・飲食店で最大7%ポイント還元が受けられる高還元カードです。
- セブン-イレブン
- ローソン
- マクドナルド
- サイゼリヤ
- その他すかいらーくグループ飲食店※
- ドトールコーヒーショップ など
※ステーキガスト、から好し、むさしの森珈琲、藍屋、グラッチェガーデンズ、魚屋路、chawan、La Ohana、とんから亭、ゆめあん食堂、桃菜、八郎そば、三〇三も対象です。
対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済をすると最大7%ポイント還元(※)が受けられます。
年会費無料で対象のコンビニ・飲食店を普段利用される方は、ポイント特典も充実しているため、メリットに感じられやすいカードでしょう。
国際ブランドは、VisaもしくはMastercardから選んで発行が可能です。
一般カードと同じ年会費無料でゴールドカードが持てるため、一般カードよりもステータスの高いカードが持てるでしょう。
専門家のおすすめポイント
VisaまたはMastercardは世界的に見ても加盟店シェアが高く、使いやすさという点で究極の1枚候補と言えるでしょう。
また年会費無料でポイント還元率が最大7%と恩恵も大きいため、メインカードとしておすすめです。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象となりません。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
➁JCB CARD W
JCB CARD Wは、JCBオリジナルシリーズの中でも、若年層限定で作ることができるカードです。
20代・30代の人から「メインカードで使っている。」という意見があり、究極の1枚として支持している人もいることでしょう。
JCB CARD Wの基本情報
カード名 | JCB CARD W |
デザイン | カード|
年会費 | 永年無料 |
還元率 | ポイント1%〜10.5% |
国際ブランド | |
保険 | ●海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯) ●ショッピングガード保険:年間100万円まで |
家族カード | 年会費:永年無料 |
ETCカード | ●年会費:永年無料 ●発行手数料:無料 |
電子決済 | Apple Pay Google Pay QUICPay |
マイル | ANA JAL スカイ |
期間 | 発行までの最短5分 |
入会条件 | ●18歳以上39歳以下で本人または配偶者に安定継続収入のある方。 ●または高校生を除く18歳以上39歳以下の学生。 |
公式サイト | 詳細を見る |
JCB CARD Wの特徴
JCB CARD Wは、満18歳〜39歳までの方が申し込みすることができる年会費無料のカードです。
年齢制限があるため、40歳になったら使えないというわけではなく、39歳までに発行しておけば40歳以降も使い続けることができます。
JCB CARD Wのポイント還元は、基本還元率が1%、JCBオリジナルシリーズパートナーでは最大10.5%還元を受けることができる高還元カードです。
- セブンイレブン:2.0%
- Amazon:2.0%
- Apple Store:1.5%
- スターバックス:10.5%
- その他
上記のような優待店をはじめ、JCBオリジナルシリーズの店舗約98件の優待サービスが設けられています。(2024年5月時点)
ポイント還元率においては、若年層限定カード特典として基本還元率が高くなっているのがこのカードの特徴とも言えます。
JCB CARD Wの国際ブランドは、JCBのみになるため選ぶことはできません。
ステータス面では、公式では公表されていないものの、JCBゴールドへのインビテーションが受けられることもあるようです。
JCBゴールドについては、インビテーションでのみ入会できるJCBゴールド ザ・プレミアへの可能性もあるため、JCB CARD Wを持つことでステータスカードを持てる窓口になるかもしれませんね。
専門家のおすすめポイント
ポイント還元率の高さが魅力の1枚で、より高い還元率を求める人には究極の1枚となり得るでしょう。
年会費無料で手軽に持てる点もメリットです。
③楽天カード
楽天カードは、基本還元率が高く楽天市場で高還元が受けられるなどポイント特典が充実しているカードです。
楽天カードの基本情報や特徴について解説します。
楽天カードの基本情報
カード名 | 楽天カード |
デザイン | カード|
年会費 | 永年無料 |
還元率 | ポイント1%〜3% |
国際ブランド | |
保険 | ●海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯) |
家族カード | 年会費:永年無料 |
ETCカード | ●年会費:550円(税込) ●発行手数料:無料 |
電子決済 | Apple Pay Google Pay 楽天ペイ |
マイル | ANA JAL |
期間 | 発行までの1週間程度 |
入会条件 | ●満18歳以上の方(高校生は除く) |
公式サイト | 詳細を見る |
楽天カードの特徴
楽天カードは、年会費永年無料で持つことができるクレジットカードです。
表面ナンバーレスデザインで、国際ブランドはVisa/Mastercard/JCB/American Expressの4つから選べることも楽天カードならではの特徴と言えるでしょう。
ポイント還元率は1%と高く、楽天市場では常時3%以上の還元でポイントを貯めることができます。
3%以上、というのは楽天カードのポイントプログラム「SPU」を利用することで条件達成で最大17倍のポイントを貯めることができるからです。
普段から楽天のサービスを利用している方ほど、条件をクリアしやすいのでよりポイント特典の恩恵を受けることができるでしょう。
また、貯まる楽天ポイントは、楽天ポイント加盟店や楽天Edy、楽天ペイなど使い道が非常に豊富です。
楽天の加盟店は、全国多数のお店が加盟しているため幅広くポイントが貯められる、という点ではステータスのあるカードと言えるのではないでしょうか。
他にも、海外旅行傷害保険が無料付帯しているカードでもあるため、選ぶポイントになる特典は充実しているカードです。
専門家のおすすめポイント
国際ブランドの選択肢が多く、国内外でも使う場所には困りません。基本還元率が1%と高いのに加え、ポイントを貯められる場所、使える場所が多く、ポイントを重視している人には究極の1枚となるのではないでしょうか。
④三菱UFJカード VIASOカード
三菱UFJカード VIASOカードは、貯まったポイントを自動キャッシュバックによる割引が受けられるのが特徴的なカードです。
三菱UFJカード VIASOカードの基本情報や特徴について解説します。
三菱UFJカード VIASOカードの基本情報
カード名 | 三菱UFJカード VIASOカード |
デザイン | カード|
年会費 | 永年無料 |
還元率 | ポイント0.5%〜1% |
国際ブランド | |
保険 | ●海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯) ●ショッピング保険:年間100万円まで |
家族カード | 年会費:永年無料 |
ETCカード | ●年会費:無料 ●発行手数料:1枚につき1,100円(税込) |
電子決済 | Suica 楽天Edy QUICPay Apple Pay |
マイル | – |
期間 | 発行までの最短翌営業日 |
入会条件 | ●18歳以上で本人または配偶者に安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く) |
公式サイト | 詳細を見る |
三菱UFJカード VIASOカードの特徴
三菱UFJカード VIASOカードは、年会費永年無料で持つことができるカードです。
三菱UFJカード VIASOカードの特徴としては、カード利用で貯まったポイントは支払い時の請求から自動でキャッシュバックできる特典があることです。
三菱UFJカード VIASOカードは、1,000円ごとに5Pが進呈され、1,000P貯まると自動的に請求書から値引きされます。
貯まったポイントを交換する手間なく割引が受けられるのが三菱UFJカード VIASOカード最大の特徴と言えるため、「交換の手間が面倒」と感じる方向けのカードです。
基本還元率は0.5%と一般的ではあるものの、対象の公共料金やETCカードなどは2倍でポイントが貯まるため対象のサービスはポイントが貯まりやすいでしょう。
他にも、海外旅行傷害保険やショッピング保険が無料付帯しているカードでもあるため、いざという時の補償が安心です。
⑤ライフカード
ライフカードは、誕生日月の高還元特典や年間利用額に応じてポイント還元率が高くなるポイントアップ特典が充実したカードです。
ライフカードの基本情報や特徴について解説します。
ライフカードの基本情報
カード名 | ライフカード |
デザイン | カード|
年会費 | 永年無料 |
還元率 | ポイント0.5%〜1.5% |
国際ブランド | |
保険 | – |
家族カード | 年会費:永年無料 |
ETCカード | ●年会費:1,100円(税込) 初年度無料、2年目以降利用があれば無料 ●発行手数料:無料 |
電子決済 | Apple Pay Google Pay 楽天ペイ |
マイル | ANA |
期間 | 発行までの最短2営業日 |
入会条件 | ●日本国内に住んでいる18歳以上で電話連絡が可能な方 |
公式サイト | 詳細を見る |
ライフカードの特徴
ライフカードは、年会費永年無料で持つことができるクレジットカードです。
ライフカード最大の特徴と言えるのが、本会員の誕生日月1ヶ月間はポイントが3倍で貯まる、ということです。
ライフカードの基本還元率は、0.5%と一般的ではあるもの誕生日の月であれば1.5%還元でポイントが貯めることができます。
どこで利用しても高還元でポイントが貯まるため、まとめて買い物することでよりポイントの恩恵を受けやすいでしょう。
また、年間の利用額に応じてポイント還元率が上がる会員プログラムが設けられています。
- 年間50万円以上:1.5倍
- 年間100万円以上:1.8倍
- 年間200万円以上:2倍
上記の年間利用額に応じて、次年度のポイント還元率が決まるため利用額が多い人ほどお得なカードと言えそうです。
上記のような年会費無料のクレジットカードを厳選して紹介してきましたが、トラノコ会員がメインカードとして使っているカードは他にもあります。
その他のカードについても、まとめていますので、ぜひそちらもご一読ください。
クレジットカード究極の1枚はどれ?トラノコ会員が実際にメインカードで使っている10種類をご紹介
旅行向けクレジットカード究極の1枚
専門家のおすすめポイント
旅行のためにクレジットカードを1枚持ちたいと考えるなら、選ぶ時のポイントは2つです。1つはマイルの還元率。もう1つは旅行保険です。旅行保険には利用付帯と自動付帯の2種類があり、自動付帯があるクレジットカードは所有しているだけで自動的に保険が付帯されるメリットがあります。
おすすめ① JALカード 普通カード
まず最初におすすめするのが、お得にマイルを貯めることができる一般カードのJALカード 普通カードです。
JALカード 普通カードは年会費が2,200円(税込)とリーズナブル。マイル還元率にも優れており、旅行保険も充実しています。
JALカード 普通カードの基本情報
カード名 | JALカード 普通カード |
デザイン | カード|
年会費 | 初年度無料、次年度以降2,200円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5%〜1% |
国際ブランド | |
保険 | ●海外旅行保険:最高1,000万円(自動付帯) ●国内旅行保険:最高1,000万円(自動付帯) ●ショッピング保険:年間100万円まで |
家族カード | 年会費:初年度無料、次年度以降1,100円(税込) |
ETCカード | ●年会費:無料 ●発行手数料:1,100円(税込) |
ボーナス | 入会1,000マイル ※入会搭乗ボーナス |
ボーナス | 搭乗10% |
期間 | 発行までの約2週間 |
入会条件 | 18歳以上(高校生を除く)の日本に生活基盤のある方で日本国内での支払いが可能な方。 |
JALカード 普通カードの旅行保険は、国内向け・海外向けいずれも最高1,000万円までの自動付帯で補償が受けられます。
もし、補償内容の充実したJALカードを選びたい方は、ランクを上げることで補償内容も変わるため、ご自身に合わせた内容のJALカードを選んでいきましょう。
おすすめ② ANA JCB 一般カード
続いては、全日本空輸でお得にマイルを貯めることができる一般カードのANA JCB 一般カードです。
数あるANAカードの中でも、年会費2,200円(税込)と安価な年会費で保有することができるクレジットカードです。
ANA JCB 一般カードの基本情報
カード名 | ANA JCB 一般カード |
デザイン | カード|
年会費 | 初年度無料、次年度以降2,200円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5%〜1% |
国際ブランド | |
保険 | ●海外旅行保険:最高1,000万円(自動付帯) ●国内旅行保険:最高1,000万円(自動付帯) ●ショッピング保険:年間100万円まで |
家族カード | – |
ETCカード | ●年会費:550円(税込)初年度無料、2年目以降利用があれば無料 ●発行手数料:無料 |
ボーナス | 入会1,000マイル |
ボーナス | 搭乗10% |
期間 | 発行までの約2〜3週間程度 |
入会条件 | 18歳以上(学生不可)で本人または配偶者に安定継続収入のある方。 |
ANA JCB 一般カードの旅行保険は、国内向け・海外向けのいずれも最高1,000万円まで自動付帯で補償が受けられます。
また、こちらもJALカード同様に、補償内容の充実したANAカードを選びたい方は、ランクを上げることで補償内容も変わるため、ご自身に合わせた内容のJALカードを選んでいきましょう。
おすすめ③ライフカード〈旅行傷害保険付き〉
年会費を出来るだけ安くするなら、ライフカード〈旅行傷害保険付き〉です。
ライフカードは誕生日月にポイント3倍などのポイントアップ特典が充実しており、旅行傷害保険付きのカードと付帯なしのカードから選べます。
ライフカード〈旅行傷害保険付き〉は、年会費が1,375円(税込)必要にはなるものの、国内・海外の両方に対する旅行保険が付帯しています。
ライフカード〈旅行傷害保険付き〉の基本情報
カード名 | ライフカード |
デザイン | カード|
年会費 | 初年度無料、次年度以降1,375円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5%〜1.5% |
国際ブランド | |
保険 | ●海外旅行保険:最高2,000万円(自動付帯) ●国内旅行保険:最高1,000万円(利用付帯) ●シートベルト傷害保険:最高200万まで |
家族カード | 年会費:440円(税込) |
ETCカード | ●年会費:1,100円(税込)初年度無料、 2年目以降利用があれば無料 ●発行手数料:無料 |
期間 | 発行までの最短2営業日 |
入会条件 | 日本国内に住んでいる18歳以上で電話連絡が可能な方 |
ライフカード〈旅行傷害保険付き〉は、国内旅行であれば最高1,000万円(利用付帯)、海外旅行の場合は最高2,000万円(自動付帯)の補償が受けられるカードです。
治療費用などは、50万円〜100万円までで設定されていることもあるため、自動付帯でも一般カードの中では手厚い補償が特徴です。
クレジットカードを1枚しか持たないメリット・デメリット
クレジットカードで究極の1枚を選ぶ、つまりメインカードしか持たないことの利点はどういったところになるのでしょうか。クレジットカードを1枚しか持たないメリット・デメリットについて、それぞれ解説していきます。
クレジットカードをメインの1枚に絞るメリット
クレジットカードをメインの1枚に絞るメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
・クレジットカードの管理がしやすい
・ポイントの集約がしやすい
・カード会社によってはインビテーションが受けられることもある
・悪用のリスクが減る
クレジットカードを1枚に絞ることで、支払いやポイント、リスクの管理がしやすくなることがメリットとして挙げられるでしょう。
クレジットカードは決まった締め日と支払日に応じて支払いする必要がある中で、1枚であれば管理がしやすいです。
複数枚のクレジットカードを利用している場合、それぞれのカードの利用額と支払いの管理が発生するため、複数の支払日を管理する必要があります。
ポイントも1枚のクレジットカードであれば、全てまとめて貯めることができるものの、複数枚では分散されて貯まります。
クレジットカードによっては、ポイントが貯まるほど還元率が高くなったり、交換数が多いほどお得な商品に交換できたりもするためポイントの集約は最強のメインに近づいていきます。
また、利用するクレジットカードによっては、カード会社が規定する条件をクリアすると、インビテーション(招待)によりゴールドカードへのランクアップができることもあります。
1枚のみ利用することで、利用額も分散せずに実績が増えるため、インビテーションを受けられる可能性も高くなるでしょう。
そしてもし1枚しか持たないと判断するならば、究極の1枚となるクレジットカードを選ぶと良いでしょう。
クレジットカードをメインの1枚しか持たないデメリット
クレジットカードを1枚しか持たないデメリットを挙げると以下のようなものが挙げられます。
・お店が国際ブランドに対応していない場合がある
・破損や紛失時にクレジットカードが使えない
・ポイント還元率などの恩恵が減る時がある
クレジットカードは、利用するお店が国際ブランドに対応していない場合は使うことができません。
クレジットカードが使えるお店では、全ての国際ブランドに対応しているお店と、そうでないお店があります。
付帯の国際ブランが使えないお店の場合には、クレジットカード決済ができないため、もう1枚持っておけば良かった、と感じられる可能性があるでしょう。
また、保有している1枚のクレジットカードが、破損や紛失した際にカードが使えなくて困るシーンも想定されます。
他にも、利用するお店によっては、他のクレジットカードで利用することでより高還元で貯まるカードがあればポイントの恩恵が受けられない場合もあるため、デメリットに感じられるかもしれません。
クレジットカードをメインの1枚しか持たない人の3つの特徴
クレジットカードを1枚しか持たない人の3つの特徴としては以下のとおりです。
特徴1.クレジットカード管理を簡単にしたい人
特徴2.クレジットカードの使いすぎが心配な人
特徴3.ステータスカードを目指す人
それぞれの特徴について見ていきましょう。
特徴1.クレジットカード管理を簡単にしたい人
メリットでもお伝えしたように、クレジットカード管理を簡単にしたい人は1枚持ちが適していると言えるでしょう。
クレジットカードは後払い決済になるため、締め日や支払日をしっかりと管理する必要があります。
支払日の遅れは、信用情報の悪化を招くため、将来的にクレジットカードやローンなどが利用ができない恐れがあるでしょう。
複数枚持つことで、そのリスクが増えてしまうことも考えられるため、クレジットカード管理を簡単にしたい人には1枚持ちが適しています。
また、ミニマリストであれば、カード1枚でまとめて支払い出来ることはメリットに感じられやすいと言えるのではないでしょうか。
住む環境によっては、普段利用しているお店でカード決済に対応していれば、現金や他のポイントカードなど無駄なものを省きクレカ1枚持っていれば決済が可能です。
特徴2.クレジットカードの使いすぎが心配な人
クレジットカードは使い過ぎてしまうかもしれない、と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
クレジットカードを1枚しか持たないことで、管理がしやすくなるため使いすぎる懸念がある場合には、1枚持ちが適していると言えそうです。
クレジットカードは一般カードでも、10万円から100万円程度の利用枠が付与されます。
枠が多い人ほど一月で使える額も多くなるため、ご自身の支払い能力を超えるような額を使わないように注意しましょう。
カードを使いすぎることで、分割払いやリボ払いを頼ることになり、状況が悪くなれば支払い遅れに陥る恐れもあります。
そうならないためにも、クレジットカードの支払い管理をしやすい環境をご自身で整えることも重要です。
特徴3.ステータスカードを目指す人
クレジットカードを1枚しか持たないことで、より上のステータスカードを目指すことも可能になり、究極の1枚へと近づいていきます。
ステータスカードを目指す場合、ゴールドカードやプラチナカードなどのハイステータスカードの中でも、条件をクリアした会員のみがインビテーション(招待)を受けることが近道と言えるかもしれません。
カード会社によってもインビテーションが受けられる条件は異なります。
年間100万円以上のカード利用や、2年連続で100万円以上を利用するなど、条件をクリアすることで得られるクレジットカードなので、ステータス性が感じられるカードです。
複数のカードを使うよりも、メイン1枚のみを使うことで条件も達成しやすいと言えるため、ステータスカードを目指す人に適しています。
クレジットカード究極の1枚を選ぶコツは?
トラノコ会員約7,850人へのクレジットカード選びに関するアンケート調査を実施しています。
その中で、重視する点は1位がポイント還元率の高い、2位が年会費の安さでした。
その他の重視する点として人気の高かった以下の4項目
- 年会費無料を選ぶ
- ポイント還元率の高さで選ぶ
- 国際ブランドで選ぶ
- ステータスで選ぶ
を中心に、クレジットカード究極の1枚を選ぶコツについて見ていきましょう。
年会費無料を選ぶ
年会費無料のクレジットカードを選ぶことで、負担なく持てることがメリットに感じられやすいと言えるでしょう。
一般カードのクレジットカードの中には、年会費1,000円ほどかかるカードがあります。
年会費1,000円以上の還元を受けると考えた場合、還元率1%で利用しても、10万円以上利用しなければ年会費以上の還元を受けることができません。
そう考えると、年会費無料で1%還元のカードの方がお得に感じられることからも、年会費は重要視されやすいと言えるのではないでしょうか。
もちろん、年会費無料のカードを複数枚持っていても費用面では同じ無料に変わりないものの、1枚しか持たないことで不正利用のリスクや支払い管理を簡単にできるメリットが享受できるでしょう。
また、近年では、一般カードだけではなく条件クリアで年会費無料で持てるゴールドカードが増えていることも理由に挙げられます。
年会費無料のカードであっても、ポイント特典や付帯特典が充実していることから注目されているポイントと言えそうです。
ポイント還元率の高さで選ぶ
ポイント還元率の高さで選ぶことも、多くの会員が選ぶポイントとして注目しています。
やはり、ポイント還元は、クレジットカードを利用する中で満足度に直結する特典内容とも言えるでしょう。高還元のクレジットカードを選ぶポイントとしては、
・基本還元率が1%を超えている
・最大のポイントが5%を超えている
・普段利用している店舗で高還元が受けられる
上記の内容を踏まえて選ぶことで、よりポイントの恩恵を受けやすくなります。
ポイント還元率の高いカードを1枚しか持たないことで、ポイントを集約して貯めやすいことにも繋がります。
基本還元率は、低いもので0.2%還元と1%近くの差があるため年間の利用額で見ればもらえるポイント数に差が生じられるため、事前にポイント特典の内容は確認しておくのがいいでしょう。
国際ブランドで選ぶ
国際ブランドで選ぶ方法もあります。
クレジットカード決済できるのは、国際ブランドが使える加盟店が基本となるため使えないお店も存在します。
国内で発行されている主要な国際ブランドとしては以下の5つです。
- Visa(ビザ)
- MasterCard(マスターカード)
- MasterCard(マスターカード)
- JCB(ジェーシービー)
- American Express(アメリカン・エキスプレス)
- Diners Club(ダイナースクラブ)
最も加盟店数が多いと言われているのが、VisaやMastercardです。
国内唯一の国際ブランドがJCBで、有名テーマパークのオフシャルスポンサーをしていることもあり、国内向けのキャンペーンなどが充実しています。
American ExpressやDiners Clubは、ハイステータスな国際ブランドと言われることも多く、理由としては年会費が高額なカードを多く取り扱っていることも要因と言えるでしょう。
選び方はそれぞれあるものの、使いやすさという点では、Visaが加盟店数も多く国内でのシェアも高いです。
実際に、国内の国際ブランドシェアとしてイプソス(株)が調査したアンケート結果では、50%以上がVisaを所有していることが分かっています。(引用:イプソスキャッシュレス大規模調査)
国際ブランドを1つに選ぶポイントとしては、普段利用しているお店で対応している国際ブランドがどこなのかを把握しておくとより選びやすいと言えるかもしれません。
例えば、コストコではMasterCardしか使えないため、利用の多い方はMasterCardを選ぶなど1枚しか持たなくても利用店舗で対応できる国際ブランド一つでも十分決済には困らないケースもあるでしょう。
ステータスで選ぶ
クレジットカードにもランクがあるため、ステータスで選ぶのも一つの選択肢です。
ステータスと言っても、はっきりとした定義はないものの、一般<ゴールド<プラチナ<ブラックのランクに応じてステータスは高くなると言えます。
一般カードよりもゴールドカードの方が、当然ステータスは高く、特に先にもお伝えしたように、インビテーションでしか入会できないゴールドカードは、より高いと言えるのではないでしょうか。
1枚しかクレジットカードを持たないのであれば、よりステータスにこだわることも選択肢の一つと言えるので、ステータスで選ぶのもいいかもしれません。
まとめ
クレジットカードを1枚しか持たないことでポイント還元や支払い管理が一元化されるため、究極の1枚を見つけることで、より多くのメリットを感じられるでしょう。
一方で、クレジットカードを使い分けする方がメリットになると感じられるケースもあり、どちらが合うかは人それぞれです。ただし2枚以上のクレジットカードを持つ場合も、メインで最強のカードを1枚選び、他をサブカードとして使い分ける方が効率的な利用が出来る傾向にあるようです。