JCBの「クレジットカードに関する総合調査 2022年度版」によると、20代のクレジットカード所有枚数は男女ともに2枚以上となっており、複数のカードを組み合わせて使い分けている傾向にあります。
クレジットカードは対象店舗で利用するとポイント還元率がアップしたり、付帯特典がカードによって異なることから、恩恵を増やすには2枚以上を保有している方が得になる場合もあります。
今回は、クレジットカードの専門家が選ぶ20代向けのクレジットカード最強の2枚の組み合わせを紹介します。

監修者の紹介
公認会計士・税理士:重松輝彦。
中央青山監査法人、あずさ監査法人という4大監査法人で経験を積み、平成24年8月に重松輝彦公認会計士事務所を設立。お金に関する専門用語を分かりやすく解説し、節税サポートなども得意とする。
20代のクレジットカード最強の2枚

まずは、専門家が厳選した20代のクレジットカード最強の2枚として、以下3つの組み合わせを紹介します。
①「三井住友カード(NL)」×「楽天カード」
②「三井住友カード(NL)」×「JCB CARD W」
③「三井住友カード(NL)」×「三菱UFJカード」
それぞれのカードの基本的な特徴について、以下の表にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
どのクレジットカードも、1枚持ちでも充分使いやすいものとなっていますが、組み合わせることで、よりポイントを多くもらえたり、さまざまな国際ブランドに対応したりと利便性が高くなります。
選び方はそれぞれのライフスタイルや重視するポイントによって異なりますので、特徴を比較しましょう。
※本記事で紹介しているクレジットカードは、金融庁に登録されている会社が発行または提携しています。
※匿名かつ無作為なアンケートによる第三者評価を元に集計した結果から、専門家が年会費や国際ブランドなどを比較し「おすすめ」と定義しています。当メディアで特定の商品を斡旋するものではありません。
①「三井住友カード(NL)」×「楽天カード」
最初に紹介するカードは「三井住友カード(NL)」×「楽天カード」です。
「三井住友カード(NL)」も「楽天カード」もさまざまなシーンで利便性が高く、2枚持ちしやすいクレジットカードといえます。
また、条件を満たすことでポイント還元率がアップする店舗やサービスもあるため、ライフスタイルに応じて活用できることが特徴です。
「三井住友カード(NL)」×「楽天カード」の基本情報
「三井住友カード(NL)」×「楽天カード」の組み合わせの特徴
「三井住友カード(NL)」×「楽天カード」の組み合わせポイントをまとめると、以下の通りです。
・対象のコンビニや飲食店で最大7%(※)のポイント還元率
・楽天カードの基本ポイント還元率が1%と高水準
・楽天市場でポイント還元率が上がる
・4種類の国際ブランドから組み合わせが可能
三井住友カード(NL)は、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元(※)となり、楽天カードは楽天市場での還元率が高くなります。
また、楽天カードの基本ポイント還元率は1%のため、さまざまなシーンで高還元です。
JCB、Visa、Mastercard、American Expressの国際ブランドに対応しており、さまざまな地域や店舗に対応しやすいことも特徴です。
特に、楽天カードは4種類の国際ブランドに対応しているため、1枚目の国際ブランドに合わせやて選びやすいといえます。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
②「三井住友カード(NL)」×「JCB CARD W」
2つ目に紹介するカードは「三井住友カード(NL)」×「JCB CARD W」です。
どちらのカードも条件を満たすと対象店舗でのポイント還元率がアップすることが特徴です。
また、どちらもカードも年会費が無料で、20代の方でもコストの負担が少なく利用できます。
国際ブランドもそれぞれ異なるので、利用シーンに応じて組み合わせしやすいカードといえるでしょう。
「三井住友カード(NL)」×「JCB CARD W」の基本情報
「三井住友カード(NL)」×「JCB CARD W」の組み合わせの特徴
「三井住友カード(NL)」×「JCB CARD W」の組み合わせポイントをまとめると、以下の通りです。
・対象のコンビニや飲食店で最大7%のポイント還元率(※)
・「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」対象店舗では最大10.5%の還元率に
・JCB CARD Wは基本ポイント還元率が1%と高水準
・3種類の国際ブランドから組み合わせが可能
どちらのカードも対象店舗でのポイント還元率がアップする特典があります。
三井住友カード(NL)は、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元(※)です。
JCB CARD Wは「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」の優待店で利用するとポイント還元率が最大10.5%にアップします。
そのため、それぞれの対象店舗ごとにカードを使い分けすることによって、より多くのポイントを獲得できます。。
また、国際ブランドはJCBとVisa、Mastercardから選択可能です。お互いの国際ブランドが被っていないため、組み合わせやすいことも特徴です。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
③「三井住友カード(NL)」×「三菱UFJカード」
3つ目に紹介するカードは「三井住友カード(NL)」×「JCB CARD W」です。
「三井住友カード(NL)」×「三菱UFJカード」の基本情報
「三井住友カード(NL)」×「三菱UFJカード」の組み合わせの特徴
「三井住友カード(NL)」×「三菱UFJカード」の組み合わせポイントをまとめると、以下の通りです。
・対象のコンビニや飲食店、スーパーなどでポイント還元率が高くなる
・4種類の国際ブランドが選択可能
どちらのカードも対象店舗でのポイント還元率が上がる仕組みを採用しています。
三井住友カード(NL)は、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元(※)です。
一方で、三菱UFJカードは対象店舗(対象のコンビニ、飲食店、スーパーなど)でのポイント還元率が5.5%で、条件を満たすことで最大15%にアップします。
ポイント還元率アップの条件については以下の通りです。
1.月々の利用金額に応じて:最大1.5%
2.MUFJカードアプリのログイン:0.5%
3.分割払い1万円以上の利用もしくは「楽Pay」の登録:5%
4.スマホでの支払い利用:0.5%
5.携帯または電気料金の利用:0.5%
6.上記の1〜5のうち4つ以上の条件を達成:1.5%
そのため、三菱UFJカードをメインに利用する使い方だと、より高いポイント還元率で対象店舗を利用できるようになります。
また、JCB、Visa、Mastercard®、American Express®の国際ブランドに対応しており、組み合わせの柔軟性が高いことも特徴です。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
20代がクレジットカードを2枚選ぶ際に重視するべき3点
20代がクレジットカードを2枚選ぶ際に重視するべき項目として、以下の3点が挙げられます。
①年会費がかからないか
②国際ブランドが違うか
③ライフスタイルに適しているか
上記の他にも、ポイント還元率やポイントアップの条件も考慮して選ぶと、自分のライフスタイルに合ったものが選べます。
①年会費がかからないか
クレジットカードを2枚持ちする際には、年会費が無料の組み合わせにする方が無難です。望ましいです。
基本的には年会費無料のカードより年会費のかかるカード(特にステータスカード)の方が特典は充実しています。ただし、クレジットカードの利用頻度が少ない場合は年会費以上のメリット還元を受けられない可能性も出てきます。
2枚持ちの場合はメインカードとサブカードで分けて使うケースが多いので、特にサブカードは利用金額が少なくなりやすいです。
もし年会費がかかるステータスカード等をクレジットカード最強の2枚の組み合わせに入れたい場合は、ご自身の利用頻度に見合っているのかを確認しましょう。
②国際ブランドが違うか
クレジットカード最強の2枚の考え方として、カードを使える店舗が多いという視点も重要です。例えば日本で人気のJCBは、海外へ行くと普及率がやや落ちるためVisaかMastercardしか使えないというケースもあります。
基本的にはVisaかMastercardの国際ブランドを1枚、2枚目は他の国際ブランド3つのいずれかを選ぶと良いでしょう。
・JCB
・Visa
・Mastercard
・American Express
・Diners Club
2枚目で一番無難な選択肢はJCBです。年会費無料であるケースが多く、日本国内でポイント還元率がアップする対象店舗が多いです。アメックスは旅行好きの方には魅力的なカードと言えるでしょう。
Diners Clubはステータス性を求める人に人気です。
③ライフスタイルに適しているか
特典やサービスを比較して、自分のライフスタイルに適した2枚を選ぶことが望ましいです。
そのため、どのようなお店やサービスを利用することが多いかに合わせて、クレジットカードを選ぶと特典を活用しやすいです。
20代がクレジットカードを2枚持ちする3つのメリット

クレジットカードは1枚だけでも充分活用できますが、2枚持ちにすることで、より利便性が高くなります。
特に、20代がクレジットカードを2枚持ちするメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
①カードの使い分けができる
②国際ブランドの使い分けができる
③効率良くポイントが貯められる
①カードの使い分けができる
クレジットカードの使い分けができることで、以下2点のメリットがあります。
・支出の管理がしやすくなる
・複数の特典を活用できる
例えば、生活費用、娯楽やレジャー用など、用途別にカードを分けることで、支出の管理がしやすくなります。
また、クレジットカードごとに特典が異なるので、2枚持ちにすることで利便性が高くなります。
このように、利用シーンに応じて2枚のカードを使い分けるメリットは豊富です。
②国際ブランドの使い分けができる
クレジットカードを2枚持ちするメリットとして大きいのが「複数の国際ブランドを保有できる」ことです。
国際ブランドが1種類のみだと、店舗や地域によっては支払いができない可能性があります。
例えば、JCBに対応していないお店や地域もあれば、American Expressが利用できないお店もあります。
先述した5大国際ブランドであれば1枚でも広く対応できますが、2種類の国際ブランドがあるとより安心です。
③効率良くポイントが貯められる
クレジットカードによってポイント還元率が上がる条件や店舗が異なるため、使い分けすることで効率良くポイントが貯められます。
例えば、一部のコンビニや飲食点で還元率が上がるカードやネットショピングで多くのポイントがもらえるカードがあります。
対象店舗やサービスによって使い分けができれば、もらえるポイントを最大化できるでしょう。
また、基本ポイント還元率が高いカードと、対象店舗で還元率が上がるカードを組み合わせることで、使い分けがしやすくなります。
まとめ
クレジットカードは1枚でも充分活用できますが、2枚持ちにすることでより利便性が高くなります。
20代がクジレットカードを2枚選ぶ場合には、年会費の安さや国際ブランド、ポイント還元率などを比較しましょう。
また、今回紹介したカードは一例です。クレジットカードはさまざまな会社から提供されているので、ぜひ自分のライフスタイルに最適なものを探してみてください。


