クレジットカードの中には、アプリやWeb上でカード番号を発行する「デジタルカード」が増加しています。
デジタルカードは審査完了からすぐカード番号を発行できるため、最短10秒で利用できるクレジットカードも存在します。
その発行スピードの早さから、「即日発行できるクレジットカードは審査が甘いのでは?」と思う方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、
・即日発行が可能なクレジットカードの審査とは
・クレジットカードの審査に通りやすくするコツ
・即日発行で人気のクレジットカード
を詳しく解説していきます。
即日発行可能な審査が甘いクレジットカードはある?
結論として、審査が甘いと断言できるクレジットカードはありません。
審査が甘いクレジットカードを紹介しているケースも見受けられますが、申し込みをした人の収入や信用情報によって差が出るため、絶対に審査が通るという保証は存在しないのです。
即日発行のクレジットカードは、改正割賦販売法という法律が適用されます。これはクレジットカードの限度額が30万円以下の場合、簡易審査でよいとするものです。
この簡易審査の仕組みが、クレジットカードの即日発行を可能にしています。かと言って、審査が甘いという意味ではありませんので注意しましょう。
即日発行可能なクレジットカードの特徴
即日発行が可能なクレジットカードはいくつか存在します。
ただし、大半の券種では即日発行することはできないため、デジタルカードという形式でアプリ上でカード番号が発行される仕組みを採用しています。
デジタルカードの場合は、発行後にカード番号やセキュリティコードがアプリ上から確認できます。
また、デジタルカードの場合、スマホアプリからタッチ決済できる場合もあります。そのため、即日発行したカードを使って店舗で支払いを行うことも可能です。
審査が甘いクレジットカードは存在しない
審査が甘いクレジットカードは存在しません。
クレジットカードの審査を甘くしてしまうと、自身の支払能力を超えた金額を利用し、返済が滞るリスクが考えられます。そのため、利用者の返済が滞らないよう厳格な審査を行っているのです。
なお、クレジットカード会社が遵守する必要のある割賦販売法では、支払能力を超える場合に割賦販売の契約を結ばないよう努めなければいけないという旨の条項があります。
つまり、法律上の観点からも審査が甘くならないことがわかるでしょう。
また、早めに現金を手にしたいという場合にはカードローンという選択肢もあります。クレジットカードと同様に「審査が甘い」「審査なし」「絶対に通る」といったカードローンはありませんが、即日融資が可能なサービスもあります。
即日発行が可能なクレジットカード3選
数あるクレジットカードの中から、トラノコ会員を対象としたアンケートで満足度が高く、申込当日に審査の結果が出たという実際の体験談をもとに、以下の3枚をピックアップしました。
カード名 | 年会費 | 即日発行にかかる時間 | ポイント還元率 | 国際ブランド | 電子マネー | 入会条件 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ACマスターカード | 永年無料 | 約30分 | 0.25% | Mastercard | Apple Pay Google Pay | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、定めた基準を満たす方 | 詳細を見る |
プロミスVisaカード | 永年無料 | 約3分 ※融資開始までの時間です ※お申込みの時間帯によって、 当日中のご融資ができない場合があります。 | 0.5% | Visa | Apple Pay Google Pay | 年齢18~74歳のご本人に安定した収入のある方。 | 詳細を見る |
三井住友カード(NL) | 永年無料 | 最短10秒 ※即時発行できない 場合があります。 | 0.5%〜7% | Visa Mastercard | Apple Pay Google Pay iD(専用) WAON PiTaPa | 満18歳以上の方(高校生は除く) | 詳細を見る |
いずれのクレジットカードも年会費無料である点が人気の1つです。即日発行には2種類あり、デジタルカード(カード番号のみ発行)が先に発行されて、後日クレジットカードが発送される場合と、クレジットカードが当日発行される場合があります。
それぞれのクレジットカードの特徴を詳しく見ていきます。
①ACマスターカード
年会費 | 永年無料 |
即日発行できるカードの種類 | クレジットカード |
即日発行にかかる時間 | 約30分 |
ポイント還元率 | 0.25% |
国際ブランド | Mastercard |
電子マネー | Apple Pay Google Pay |
入会条件 | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、定めた基準を満たす方 |
公式サイト | 詳細を見る |
数ある即日発行の中でもクレジットカードが即日で受け取れるのがACマスターカードです。
アコムの自動契約機でカードが発行され、かつ30分程度で受け取れる手軽さで人気を集めています。
年会費無料なのも魅力の1つで、ショッピング利用はもちろんのこと、カードローンとしても使う事が出来ます。
ポイント還元にも特徴があり、カードの支払いに応じて自動キャッシュバックが受けられます。直接的な還元があるのは、分かりやすくメリットと言えるでしょう。
また、デジタルカードの発行も対応しているため、インターネットから申し込みでもアプリからすぐに利用ができます。
②プロミスVisaカード
年会費 | 永年無料 |
即日発行できるカードの種類 | クレジットカード |
即日発行にかかる時間 | 約3分 |
ポイント還元率 | 0.5% |
国際ブランド | Visa |
電子マネー | Apple Pay Google Pay |
入会条件 | 年齢18~74歳のご本人に安定した収入のある方。 |
公式サイト | 詳細を見る |
プロミスVisaカードは、Web・アプリから24時間365日いつでも手軽に申込ができるクレジットカード付きのカードローンです。フリーローンはスピードが早く、融資開始まで最短3分で完了します。
※原則24時間最短10秒振込:24時間振込可能な金融機関の口座を登録すること。各金融機関のメンテナンス時間等は振込不可の場合あり。 申し込みの時間帯や審査状況によりご希望に添えない場合があります。
審査は2段階になっており、プロミスの審査とクレジットカード機能の2つの審査が完了すると、プロミスVisaカードが発行されます。審査では原則として職場への在籍確認がなく、もし必要な場合でも申し込み者の同意を得た上で、プロミスではなく個人名で連絡が入ります。
クレジットカード機能に関して、年会費は永年無料。利用金額に応じてVポイントが貯まるのがメリットです。Vポイントは借入の返済時にも貯まることも特徴の1つです。
③三井住友カード(NL)
年会費 | 永年無料 |
即日発行できるカードの種類 | デジタルカード |
即日発行にかかる時間 | 最短10秒 ※即時発行できない場合があります。 |
ポイント還元率 | 0.5%〜7% |
国際ブランド | Visa Mastercard |
電子マネー | Apple Pay Google Pay iD(専用) WAON PiTaPa |
入会条件 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
公式サイト | 詳細を見る |
三井住友カード(NL)は申込から最短10秒(※)でカード番号がスマホアプリ上に表示されるため、すぐにショッピングを行うことが可能です。
※即時発行できない場合があります。
また、カードの券面に番号が表示されないナンバーレスカードであり、スマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済に対応していることからセキュリティ対策が充実した1枚といえます。
さらに、対象のコンビニや飲食店等でスマホのタッチ決済を利用することでポイント還元率が最大7%(※)となる点が特徴です。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象となりません。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
ここで紹介した即日発行可能なクレジットカードはごく一部です。
以下記事では、アンケート結果で人気を集めた即日発行可能なクレジットカード20選を紹介しています。
即日発行可能な審査が甘いと言われているクレジットカードの特徴
クレジットカードの申込条件や審査基準はカードの種類や会社によって異なります。そのため、人によっては審査に通らないものと通るカードがあるでしょう。
具体的には以下のようなカードの場合、入会できる対象者が多い可能性があります。
・申込条件が年齢制限のみ
・主婦や学生も入会可能
・年会費が無料
クレジットカードの審査に通るために、上記の特徴と審査基準への関係性について理解しておきましょう。
※審査が甘い、絶対に審査が通るといったことを保証するものではありません
申込条件が年齢制限のみのクレジットカード
申込条件が年齢制限のみのクレジットカードの場合は、複数の条件がある場合と比べて入会できる可能性が高くなります。
また、申込条件が年齢のみの場合でも「何歳から対象か」によって審査基準が異なります。
例えば、18歳から申込できる場合と30歳以上を対象にしている場合では、30歳以上の方が基準が厳しくなる傾向にあるため、注意が必要です。
主婦や学生も入会可能なクレジットカード
公式サイト上で「主婦や学生も申込可能」という記載が見られた場合は、多くの方が利用対象となっている可能性があります。
主婦や学生は一般的に正社員や公務員と比べて、支払能力が高くはない傾向にあります。
つまり、主婦や学生が入会できるクレジットカードは他のカードと比べて、収入や職業面の審査基準が異なる可能性があるということです。
年会費無料のクレジットカード
年会費無料のカードは有料のものと比べて限度額が低い傾向があるため、審査基準が異なります。
例えば、50万円の限度額と200万円の限度額では必要な支払能力が異なるため、収入額や安定性などが重視される傾向にあるでしょう。
また、年会費が有料の場合でも金額が高いほど限度額やサービスが拡充するため、求められる収入の基準は上がると考えられます。
そのため、審査基準を考慮する場合は年会費をなるべく抑えることが望ましい可能性があります。
まとめ
クレジットカードの中には即日発行に対応したものもありますが、審査が甘い会社は存在しません。
しかし、カードの利用条件や限度額、付帯サービスの内容によって、審査基準は異なります。
そのため、すでに審査に落ちたという方でも他のクレジットカードを発行できる可能性は考えられるでしょう。
一般的には、年会費が無料な場合や申込対象者が限定されていないカードの場合は、他のカードと比べて審査の傾向が異なります。
したがって、クレジットカードの特徴や審査の傾向を理解しながら、自分に最適な1枚を比較して検討するようにしましょう。