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クレジットカードで身に覚えのない請求があった場合の対処法を徹底解説!

クレジットカードを保有していれば、誰しも不正利用の恐れがあります。

近年のクレジットカードを含めたキャッシュレス決済の増加に伴い、不正利用が増えていることも現状です。

とは言え、経済産業省の調べによれば不正利用率は0.051%と割合で見ると低いものの過去最大の被害額に及んでいます。(日本経済新聞

万が一、ご自身が身に覚えのない請求があった場合に備えての対処法について解説していきます。

目次

クレジットカードで身に覚えのない請求があった際に確認すべきこと

クレジットカードで身に覚えのない請求が発覚した場合には、本当に身に覚えがないのか、今一度思い返してみるようにしましょう。

クレジットカードによる決済は、実店舗だけではなくネットショップやサービス利用料など、非常に幅広い決済に用いられています。

利用するカードによっても、加盟店契約などの有無により請求が来る際の表記が定まっていないこともあります。

そのため、身に覚えがないように感じても、日にちや金額などを思い返することで、実はご自身で利用していた、という可能性もあるでしょう。

そちらを踏まえた上で、実際に想定される身に覚えのない請求があった場合の例についていくつか紹介していきます。

利用していない日に身に覚えのない請求があった場合

請求書を見たとき、利用した記憶のない日に身に覚えのない請求があれば不安に感じられることがあるかもしれません。

その場合には、以下のような支払いに該当する場合があります。

  • クレジットカードなどの年会費
  • 購入日と支払日が異なる請求

一つ目は、年会費の支払いです。

クレジットカードをはじめ、年払いで利用しているサービスの年会費があれば年に一度の請求になるため、忘れてしまうこともあるかもしれませんので注意しましょう。

二つ目は、購入日と支払日が異なる請求です。

購入日と支払日が異なる請求については、例としてホテルや旅行時のインターネット決済や、航空機のネット予約などが挙げられます。 

実際に、ホテルや航空機を利用した日にちではなく、予約日が請求としてくるため知らなければ利用していない請求として捉えてしまう恐れもあるでしょう。

年会費やホテルや航空機などの旅行の際の請求には、要注意です。

海外利用と記載された身に覚えのない請求があった場合

ご自身では、実店舗やネットショップで普通に買い物したつもりでも、請求書を見たとき海外利用と記載されていることがあります。

海外利用と記載される可能性のある請求としては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • インターネットを利用したカード決済(オンラインショップや通販、ネット利用代金等)
  • 実店舗であっても海外のサーバーを通して決済を行う端末を利用しているお店

インターネットで決済した場合に、海外利用と記載されている請求もあるため、ネットショップでカード決済をした記憶や決済後の確認メールなどを確認することで、利用したことを判明することができるかもしれません。

また、国内の実店舗であっても、お店側が使用しているクレジットカード端末によっては、海外のサーバーを経由して請求がいくことがあります。

その場合は、海外利用と表示されていても日付と金額で判明する必要があるでしょう。

店舗名や会社名が記載された身に覚えのない請求があった場合

利用した店舗名での請求ではなく、会社名などで請求がくることで身に覚えのない請求に感じられるケースがあります。

例を挙げると以下の通りです。

  • ショッピングモールやデパートでの利用→商業施設名での請求
  • スーパーやガソリンスタンドの利用→運営会社名での請求
  • 催事やアンテナショップでの利用→利用した場所と異なる地名や店舗名での請求

利用した店舗は覚えていても、請求名が異なるケースで身に覚えがないように感じることもあるかもしれませんので、こちらも日付と金額で判明する必要があるでしょう。

また、ガソリンスタンドでの支払いについては、請求名も運営会社で身に覚えがないように感じられる可能性もありながら、前述した異なる支払いと請求日が異なるケースにも含まれます。

ガソリンスタンドでの支払いをした場合に、通常よりも反映が遅いことがあるため注意が必要です。

モバイル決済を利用していないか

モバイル決済を利用した場合には、利用したモバイル決済の支払い方法が請求名として表示される場合があります。

Apple PayやGoogle Payなどの支払い方法や利用するお店によって、請求書に表示される名称が異なるため注意が必要です。

モバイル決済については、利用しているサービスによって履歴も確認できるサービスも多いため、そちらと照らし合わせて確認していくのが望ましいでしょう。

自動継続にしているサービスがないか

年会費と似たケースで、動画や音楽などの配信サービスを利用した場合に自動継続にしているサービスがあれば、請求がかかってしまうことがあります。

「初月無料」や「お試し期間無料」などの配信サービスにより、入会時には請求がないサービスでも一定期間を超えたときに請求がかかってしまうサービスには注意が必要です。

不正利用とまではいかないものの、身に覚えがない場合には該当のサービスに問い合わせすることで、解決するかもしれません。

家族が利用した可能性がないか

ご自身に身を覚えがない請求でも家族が利用した可能性もゼロではありません

特に、家族カードの発行を行なっていれば家族が利用しているケースも多く、知らぬ間に使われている場合であれば確認する必要があるでしょう。

クレジットカードの持ち出しや、共有しているPCなどでクレジットカードの登録をしておけば、家族でも利用できるケースは考えられます。

どのようなケースであっても、ご自身や家族が利用していないか、まずは冷静に考えてみて利用している可能性がないかを確認していくのが良いでしょう。

クレジットカードの不正利用が疑われる場合の対処法

前述した身に覚えのない請求があり、不正利用の疑いがある場合には、すぐに対処する必要があります。

不正利用を放置してしまうと、本来カード会社から受けられる不正利用時の補償が受けられなくなる恐れがあるからです。

不正利用の補償が適用されるのは、主に60日以内で設定されている傾向があり、61日目以降では適用がされません。

補償が受けられないというようなことにならないよう、クレジットカードの不正利用が疑われる場合には主に以下のような流れで手続きしていきます。

  1. カード会社へ連絡する
  2. 警察へ被害届を提出する
  3. カード会社に届出受理番号を報告する
  4. クレジットカードを再発行する

手続きの流れについて詳しく見ていきましょう。

カード会社へ連絡する

不正利用があった場合には、最優先してクレジットカードの停止をする必要があるため、はじめにカード会社への連絡を行っていきましょう。

疑わしい請求について、カード会社へ申告することでカード会社から調査やカード停止の対応が行われます。

カードの利用を停止することで、不正利用の被害を止めることができるため迅速に対応することで、被害を最小限にすることができるでしょう。

その後、調査が行われ不正利用と判断された場合には、補償が受けられるため悪用された請求については支払いを免れることができます。

前述したように、不正利用に気付かずに補償期間を過ぎてしまうと、補償が受けられないため注意が必要です。

警察へ被害届を提出する

カード会社へ不正利用によるカード停止をした後には、警察へ被害届を提出する必要があります。

クレジットカードの不正利用は犯罪ですので、警察へ被害届を出すことで対処してもらうことができます。

ただ、クレジットカードの不正利用についての詐欺被害は警察での犯人の特定までは難しいのが現状です。

警察へ被害届を出す理由としては、提出することで「届出受理番号」を発行してもらうことができるため、番号を取得してカード会社に報告する必要があります。

カード会社に届出受理番号を報告する 

警察から発行された届出受理番号をカード会社に報告することで、申告する手続きは完了します。

カード会社によっては、届出受理番号はカード会社によって盗難・紛失時に必要としているものの不正利用時には不要のところもあるため、事前に確認しておくのがいいでしょう。

なお、不正利用の調査については、2週間〜3週間ほどかかることも珍しくありませんので、カード会社からの連絡を待つようにしましょう。

クレジットカードを再発行する

最後の手続きとしてクレジットカードの再発行をカード会社から行なってもらう必要があります。

元々使っていたクレジットカード番号は使用できないため新たな番号でクレジットカードが再発行されます。

元々のカードについては、情報が流失してしまっているため同じクレジットカード番号の使用はできません。

そのため、不正利用前に使用していたクレジットカード番号で登録している公共料金や携帯電話料などの登録している決済サービスは変更手続きが合わせて必要になることも覚えておきましょう。

再発行に要する時間は、カード会社によって異なります。

1週間〜2週間程度は要することが多いため、カード会社に事前に確認しておくと受け取りもスムーズにできるかもしれません。

身に覚えのない請求に気付いたタイミングでやるべきこと

身に覚えのない請求があった場合、気付くタイミングも人によって異なることが想定されます。

早く気付くことでより早い対処ができるため理想的ではあるものの、必ずしもすぐに気づけるとは限りません。

前述したようにしっかりと手続きさえ補償期間内に済ませれば、不正利用の被害額も補償が適用されるため、過度に心配する必要はないでしょう。

ただ、身に覚えのない請求があった場合に、心配してしまうことも当然かと思いますので、気付いたタイミングによっての対処方法について解説していきます。

引き落とし前に気付いた場合 

まずは、前述したようにカード会社への停止の連絡を行うことが最優先に挙げられます

引き落とし前に気付くことで、不正利用分の請求を止めることができる可能性が高いため、請求後に気付くよりも手続きを簡潔に済ませることができるでしょう。

引き落とし前に気付いた場合で、請求が確定しているケースもありますが、その場合でも連絡しておくことでカード会社から支払いへの対応方法について案内があるかと思われます。

気付いた時点で早急にカード会社へ連絡して相談するようにしましょう。

引き落とし後に気付いた場合 

身に覚えのない請求を引き落とし後に気付いた場合には、カード会社への不正利用によるクレジットカード停止と状況に応じた返金等の手続きが必要となります。

不正利用された額にもよるかもしれませんが、ご自身の口座残高よりも請求額が低い場合には、引き落としが自動的にされてしまうため不正利用の支払いをしてしまうことになります。

その場合、不正利用の補償が適用されることでカード会社から返金がされるため、まずはしっかりと前述した不正利用の手続きを行なっていく必要があります。

不正利用が承認されれば、カード会社ごとの対応方法により返金手続きが行われるため、方法についてはカード会社に確認しておくのがいいでしょう。

一方で、不正利用の額が高額で引き落としができなかった場合でも、カード会社に連絡することで対応方法について案内してもらうようにしましょう。

万が一、不正利用の補償期間を過ぎてしまうなど、補償が受けられない場合には、不正利用額を支払ってしまっていた場合でも返金の対応が受けられない恐れがあるため、注意が必要です。

まとめ

クレジットカードを保有している場合にもしかすると、身に覚えのない請求があるかもしれません。

被害に遭わないのが理想的ではあるものの、突如、身に覚えのない請求があった場合には、冷静に不正利用か否かの判断と、不正利用であった場合の対処をする必要があります。

初めての場合や対処法を知らなければ心配になることもあるかもしれませんが、しっかりと対応することで補償により支払いは免れるため冷静な対応を行っていきましょう。

身に覚えのない請求が発覚した場合には、この記事でもまとめた対処法を一つの参考例として対応していただければ幸いです。

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