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カードローンを借り換えるメリット・デメリットを徹底解説!選び方のポイントとは?

現在カードローンを利用している人の中には、借り換えを検討すべきか悩んでいる人もいるでしょう。

信用情報機関のJICCの統計によると、2023年2月末時点で加盟金融機関による借り換えローンの契約が228,534件登録されており、合計で1,920億円もの融資が行われているようです。

上記のデータから、借り換えを検討する人は少なくないことがわかります。

しかし、借り換えにはデメリットもあるため、自分に合っているかを考えることが重要です。

また、借り換え先のカードローンはたくさんあり、それぞれ特徴や条件が異なるため、自分の目的に合った選び方を理解する必要があるでしょう。

目次

カードローンを借り換えるメリット・デメリット

借り換えのメリット・デメリットについて、以下の表にまとめました。

メリットデメリット
・利息の支払額が少なくなる
・返済回数や期間を組み直せる
・返済金額が少なくなる
・借入方法や利用可能なATMが増える場合がある
・利用限度額が上がる可能性がある
・返済総額が大きくなる可能性がある
・審査を行う必要がある
・返済日や返済方法が変わる可能性がある

そもそも借り換えとは、現在契約している借入をそのまま他社へ変更することをいいます。

借り換えと似た商品に「おまとめローン」がありますが、それぞれの違いについては以下の通りです。

種類特徴
借り換えローン契約中のローンを他社のものへ乗り換えること
おまとめローン複数の債務を1本にまとめること

例えば、A社の借入20万円をB社に乗り換える場合、借り換えとなります。

一方で、A社20万円、B社20万円の借入をC社に1本化する場合はおまとめローンが適用されます。

人によってはおまとめローンの方が良いケースもあるため、それぞれの特徴を理解しながら自分に合う商品を選ぶことが重要です。

カードローンを借り換えるメリット

借り換えのメリットは以下の5点が挙げられます。

・利息の支払額が少なくなる
・返済回数や期間を組み直せる
・返済金額が少なくなる
・借入方法や利用可能なATMが増える場合がある
・利用限度額が上がる可能性がある

借り換えの魅力として、低い金利の商品に乗り換えられるというものがあります。

金利が低くなることで返済額が少なくなるため、支払いが厳しいという人に適しているでしょう。

また、返済回数(期間)や利用限度額などの条件が良くなるケースもあります。

利用可能なATMが増える可能性もあるため、今のカードローンに使いにくさを感じている人にとって魅力があるでしょう。

カードローンを借り換えるデメリット

借り換えのメリットは以下の5点が挙げられます。

・返済総額が増える可能性がある
・審査を行う必要がある
・返済日や返済方法が変わる可能性がある

借り換えで月々の返済額を減らしたことで、最終的な返済総額が増えるケースがあります。

これは、返済額を緩和した結果元金の減りが遅くなり、支払う利息が増えることが原因です。

また、借り換えには審査が必要なため、希望通りの条件で借入できるとは限りません。

さらに、金融機関によっては返済日や返済方法などの条件が変わる可能性があるため、今よりも使いにくくなることも考えられるでしょう。

カードローンの借り換えが合う人の特徴

借り換えと相性が良い人、そのまま返済をした方が良さそうな人の条件について、以下の表にまとめました。

借り換えと相性が良さそうな人そのまま返済をした方が良さそう人
・金利が高いと感じている
・月々の返済額が大きいと感じている
・利用できるATMが少なく不便に感じている
・過去に延滞したことがある
・すでに金利の低いカードローンを利用している
・借入の件数が多い

基本的に、そのまま返済をした方が良いか、借り換えをした方が良いかは、お借入れ状況や生活状況などによっても変動してきます。

それでは借り換え検討のポイントとなる情報を詳しくみていきましょう。

カードローンの借り換えと相性が良さそうな人

借り換えと相性が良さそうなのは、以下の条件に該当する人です。

・金利が高いと感じている人
・月々の返済額が大きいと感じている人
・利用できるATMが少なく不便に感じている人

借り換えのメリットとして挙げられるのが、金利や返済額を抑えられることです。

そのため、現在よりも借入の条件を良くしたい場合には借り換えでメリットが得られるかもしれません。

また、借入や返済に不便さを感じている場合にも借り換えを検討する方が良いでしょう。

そのまま返済をした方が良さそうな人

そのまま返済、すなわち借り換えをしない方が良さそうなのは、以下の条件に該当する人です。

・過去に延滞したことがある人
・すでに金利の低いカードローンを利用している人
・借入の件数が多い

まず、過去に延滞している場合には信用情報に記録が残っているため、借り換えの審査に通りにくいです。

次に、金利が低いなどすでに条件の良いカードローンを利用している場合、大きなメリットが見込めない可能性があります。

上記2点に当てはまる場合、手続きにかかる時間やコストばかりがかかってしまうため注意が必要です。

借入の件数が多い場合には借り換えではなく「おまとめローン」を利用した方が金利や返済額を抑えられる可能性があります。

カードローンを借り換える際の審査について

カードローンの借り換えを行う際には、審査が必ず行われます。

そのため、結果によっては借り換えを断られる可能性もあるでしょう。

より良い条件で借入や返済を行うためにも、審査項目や通るための対策について理解しておくことが重要です。

カードローン借り換えの審査とは?

借り換えでは、新たに契約する金融機関が利用者の支払い能力について審査を行います。

基本的な審査項目は借り換え前と同様で、具体的には以下のポイントをチェックします。

・申込条件を満たしているか
・利用者本人の情報、属性
・年収
・勤務先
・信用情報
・他社の借入残高

ただし、借り換え前のローンの返済状況についても確認されるため、審査内容が厳しくなる傾向や審査時間が長くなる可能性があります。

また、転職等の理由により、借り換え前に比べて年収や勤続年数が下がっている場合に、審査に落ちる可能性が考えられるでしょう。

カードローン借り換えの審査対策

借り換えの審査に通るためには、以下の3つの対策を行う必要があります。

毎月の返済に遅れない

月々の返済が遅れていると、借り換えの審査に落ちる可能性があります。

これは、審査時に信用情報を確認することで、過去の支払状況を確認しているからです。

借り換え前のローンはもちろん、他の借入についても注意しておきましょう。

借入金額をなるべく減らしておく

借り換えを行うローンの借入額をなるべく減らすことが重要です。

カードローンでは、総量規制という法律によって、借入金額が年収の1/3以内でなければいけません。

そのため、借入金額については信用情報を確認し、厳密な審査が行われます。

例えば、転職したことで年収が下がった場合など、総量規制に違反している可能性が考えられるため、なるべく借入金額を減らしておくと良いでしょう。

必要な書類を準備する

借り換えの申込前に、必要な書類を用意しておきましょう。

具体的には、以下の書類が必要になる場合があります。

・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・収入確認書類(源泉徴収票、確定申告書、給与明細など)
・銀行口座、通帳(銀行カードローンの場合)
・借り換え前のローンを利用していることがわかる書類

上記の書類は必ず必要になるとは限りません。

例えば、収入確認書類については、申込金額が50万円を超える場合、もしくは他社を含めて100万円を超える場合に必要です。

金融機関の公式サイトに必要な書類の具体例について記載されているので、あらかじめ確認しておきましょう。

カードローン借り換えの審査方法

借り換えの審査方法については、金融機関ごとに異なる場合があります。

一般的には、以下の流れで行うケースが多いです。

1.借り換えの申込を行う
2.申込内容に不備がないか確認
3.申込情報をもとにスコアリング
4.信用情報の照会
5.在籍確認
6.上記に問題なければ、審査完了

基本的には、借り換え前の審査と大きく変わりません。

審査時間については金融機関ごとに異なりますが、即日〜1週間程度で完了するケースが多いです。

カードローン乗り換えのシミュレーション

カードローンの借り換えを行うメリットとして、月々の返済額が抑えられることが挙げられます。

しかし、どのくらいの金額が抑えられ、総額でいくら変わるのか実感が湧かないという人もいるでしょう。

実際に100万円、200万円、300万円の3パターンに分類して、返済額のシミュレーションを確認していきます。

借入額が100万円の場合

借入額が100万円で返済回数が60回(5年)の場合、以下のような金額となります。

金利毎月の返済金額総返済額利息の総額
14.5%23,528円1,411,663円411,663円
12.0%22,244円1,334,635円334,635円

金利14.5%と12.0%では、月々の返済額の差は1,284円ですが、最終的に支払総額は77,028円少なくなります。

期間を変えない場合、月々の返済額は少なくても総額で大きな差が出るため、借り換えを行うメリットはあるといえるでしょう。

借入額が200万円の場合

借入額が200万円で返済回数が60回(5年)の場合、以下のような金額となります。

金利毎月の返済金額総返済額利息の総額
12.0%44,488円2,669,310円669,310円
10.0%42,494円2,549,605円549,605円

借入金額が200万円で5年返済の場合、月々で4万円以上の支払を行わなければいけません。

金利が12.0%と10.0%では、月々の返済額に1,994円の差が生じており、総額では119,705円も異なります。

そのため、100万円の借入に比べて、金利を下げるメリットが大きいと言えるでしょう。

借入額が300万円の場合

借入額が300万円で返済回数が60回(5年)の場合、以下のような金額となります。

金利毎月の返済金額総返済額利息の総額
10.0%63,741円3,824,428円824,428円
8.0%60,829円3,649,717円649,717円

借入額が300万円の場合、月々の返済金額がより大きくなり、金利の影響度が高いです。

10.0%と8.0%の金利で月々の返済に2,912円の差が生まれ、最終的には174,711円抑えられます。

そのため、なるべく金利の低いカードローンへ借り換えることが重要です。

カードローン乗り換え先の選び方のポイント

カードローン乗り換え先の選び方については、以下の2点が重要です。

・自分の目的に合っているか
・計画的に返済できるか

正しい基準で選ぶことで、返済の条件が良くなる、利用しやすくなる等のメリットがあります。

自分の目的に合っているか

カードローンを借り換える際には、自分の目的に合致しているか検討しましょう。

・金利を抑えたい
・月々の返済金額を抑えたい
・返済期間(回数)を変えたい
・ATMが使いやすいカードローンにしたい

金融機関ごとに金利や返済条件、使いやすさは異なります。

上記のポイントから特に重視する項目を見つけて、優先順位をつけながらカードローンを検討すると選びやすいでしょう。

計画的に返済できるか

カードローンを借り換える際には、計画的に返済できるかを重視しましょう。

返済の計画を立てる際に役立つのが『シミュレーション』を利用することです。

各金融機関の公式サイトでは返済シミュレーションが用意されており、月々の返済金額や総返済額、利息額などを確認できます。

借り換えを検討している金融機関の返済シミュレーションを利用して、月々の返済額などに問題がないかチェックすると良いでしょう。

自分に合ったカードローンに乗り換えよう!

借り換えのメリットは、金利や返済条件などをより良いものにできるということです。

そのため、今のカードローンに使いにくさを感じている人は、借り換えを利用するのが適しています。

ただし、必ずしも良い条件になるとは限らないため、自分が借り換えに適しているのか理解することが重要です。

返済シミュレーションなども活用しながら、そのままにするか、乗り換えるのか、自分に合うカードローンを選んでいきましょう。

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