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審査が甘いカードローンはどこ?即日融資で審査通過率が高い5社を専門家が解説!

初めてカードローンを利用する場合や、既に複数社から借り入れがある場合、「審査の甘いカードローンはどれ?」「審査なしのカードローンはないかな?」「絶対に審査に通るローンは?」といった情報を探してしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、審査通過率が高く即日融資が可能なカードローン5社を金融の専門家監修の元、紹介していきます。

監修者の紹介
公認会計士税理士:重松輝彦。
中央青山監査法人、あずさ監査法人という4大監査法人で経験を積み、平成24年8月に重松輝彦公認会計士事務所を設立。お金に関する専門用語を分かりやすく解説し、節税サポートなども得意とする。

※本記事で紹介する貸金業者は国の定める法律で金融庁の管轄である貸金業法財務省が所管する出資法法務省が所管する利息制限法に則り営業している正規の貸金業者です。

目次

審査が甘いカードローンは存在しない

審査が甘いカードローンは存在しない

まずはじめに、審査が甘いカードローンは存在しません。

なぜなら貸金業法という法律によって誇大広告が禁止されているからです。

もし「審査が甘い」「審査なし」「絶対審査に通る」のような記載があるカードローンは貸金業法に違反しているため、絶対に契約してはいけません。

また、他にも違法な表現や説明がいくつかあるため、カードローンを選ぶ前に理解しておくことが重要です。

専門家のここがポイント!
金融機関の審査は信用情報機関のデータを使って行うため、特定のカードローンの審査が甘くなることはないと言えるでしょう。
最近ではSNSを使った巧妙な勧誘も増えているため「審査が甘いカードローンは違法」ということを念頭に置いておくことが重要です。

「審査が甘い」という表現は違法

そもそも「審査が甘い」という表現を使用した場合は貸金業法の違法行為に該当するため、業者の広告としては使用できません。

貸金業法の16条により「審査が甘い」という表現が禁止されています。

そのため、「審査が甘いカードローン」「審査に落ちないカードローン」のような表現で広告している会社は貸金業者登録がないか、法律に違反している会社です。

貸金業法で禁止されている表現や内容

貸金業法では、単に「審査が甘い」という広告を禁止しているだけでなく、以下のような表現も違反となります。

・誇大広告の禁止等
事実と異なる利率を誤認させるような広告、説明など

・特定の商品を当該貸金業の中心的な商品であると誤解させるような表示や説明
「今月に限り無条件融資」「金利を安くしました」など

・他社の利用者・返済能力のない者を勧誘する旨の表示や説明
「他店利用者大歓迎」「多額借入中の方もOK」「借金で困っている方はぜひ」など

・借入れが容易であることを過度に強調する表現・説明
「面倒な手続一切不要」「断りません」「どなたでも貸します」「年齢不問」など

・債務整理を行った人・破産免責を受けた者などに、容易に貸付けを行う表現
「ブラックOK」「破産歴があっても借りられる」「債務整理した方でも無理と思わず申込してください」など

・客観的事実に基づかない事項等をテーマ又はキャッチ・フレーズとした表示
「全国No.1」「財務省公認・金融庁公認」「信頼できる」など

・利率が、他の貸金業者よりも低い旨を比較表現や具体的な数字を示さずに表示すること
「どこよりも低利で融資します」「他社の1/2の金利です」など

基本的には「簡単に融資できる」「他社より金利が低い」等の誇大広告に該当する場合は違法です。

そのため、カードローンを選ぶ際には、曖昧な表現を信用するのではなく、具体的な数値や事実に基づいて判断する必要があります。

審査が甘いという業者には要注意

貸金業法には広告や表現に関するさまざまな規制があるため審査の難易度について触れることはありません。

そのため「審査が甘い」という記載が見られる業者は違法であるため、注意が必要です。

また、貸金業法ではカードローンの申し込みの際に審査が義務付けられています。

つまり「無審査」と謳っている業者の場合は違法であり、トラブルに巻きこまれる可能性もあるため注意してください。

審査が通りやすい時期はある?

一部では決算期の直前は営業ノルマがある関係上、審査が甘くなりやすいと言われています。

しかし、基本的に審査が通りやすい時期はありません。

カードローンの審査はスコアリングシステムと呼ばれる、コンピューターが申し込み情報を点数化して結果を判定する方法が一般的です。

そのため、どの時期でも一定の基準で審査が行われるということを覚えておきましょう。

「審査が甘い」は「審査通過率が高い」とは異なる

カードローンを提供する会社では審査通過率や成約率を公表している場合がありますが、審査の難易度とは関係ありません。あくまでも傾向であり、審査が甘い・審査が通りやすいローンではありません。

審査通過率とは、申し込み件数のうち審査に通過した件数の割合を意味します。
例えば100件の申し込みがあり、40件が審査に通過した場合の審査通過率は40%となります。

一方で成約率は申込件数のうち、実際に契約した件数の割合です。上記の例と同じく100件中4件が審査に通過したとしても、契約が20件だと成約率は20件になります。

どのカードローンを利用すべきか迷っている人であれば、何かしらの比較する指標が欲しいと感じる人もいるかもしれません。

審査が甘いカードローンでの比較は出来ませんが、審査通過率の高いカードローンは比較が可能です。

専門家のここがポイント!
カードローン各社が公表している審査通過率は、1つの客観的な判断材料になります。
ただし、借り入れには必ず審査があり、審査結果は個人差があります。審査通過率が高いことと、審査が甘いことはイコールではありません。

ただし審査通過率は申込者の属性や信用情報の項目などによって変動するため、通過率が高いから自身の審査も通りやすいというわけではありません。1つの参考指標と捉えるのが良いでしょう。

審査通過率が高いカードローン5選

審査通過率はアンケート結果や口コミといった一部のユーザーの声を元に作られた数字ではなく、カードローン各社が公表しているデータです。

スクロールできます
会社名審査通過率
※2023年7月度
金利(実質年率)限度額審査時間無利息期間WEB完結申込カードレス対応詳細
アコム42.2%3.0%~18.0%800万円まで最短30分最大30日⚪︎⚪︎詳しく見る
プロミス41.0%4.5%~17.8%500万円まで最短25分最大30日⚪︎⚪︎詳しく見る
SMBCモビット40.5%
※2023年度3月期
3.0%~18.0%800万円まで最短30分なし⚪︎⚪︎詳しく見る
アイフル37.0%3.0%~18.0%800万円まで最短20分最大30日⚪︎⚪︎詳しく見る
レイク非公開4.5%~18.0%500万円まで最短15秒以下の3つから利用可能。
・30日
・60日
・180日(5万円まで)
⚪︎⚪︎詳しく見る

カードローン各社を比較してみると、審査時間や金利でも差があることが分かります。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

1.アコム

アコム

アコムの基本情報

金利(実質年率)3.0%~18.0%
申込条件・20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方
・当社基準を満たす方
※パート、アルバイト、学生の申込も可
限度額1万円~800万円
審査時間最短30分
審査通過率
※2023年7月度
42.2%
無利息期間契約日の翌日から最大30日
WEB完結申込
カードレス対応
公式サイトアコム公式サイト

アコムの特徴

アコムは最短30分の審査に対応しており、スムーズに手続きが進むと最短即日で融資が受けられます。

2023年7月度の審査通過率は42.2%と大手消費者金融5社の中では最も高い数値を記録しました。

また、スマホアプリを利用するとセブン銀行ATMからカード無しで現金を借りられる点も特徴です。

さらに、ショッピング機能が付帯したカードローン「ACマスターカード」も提供されており、さまざまな商品ラインナップから選択できます。

2.プロミス

プロミス

プロミスの基本情報

金利(実質年率)4.5%~17.8%
申込条件年齢18~74歳のご本人に安定した収入のある方。
※主婦・学生でもアルバイト・パートなど安定した収入のある場合は申込可能
※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)、年金収入のみの方は申込不可
限度額500万円まで
審査時間最短25分
審査通過率
※2023年7月度
41.0%
無利息期間初回借入日の翌日から最大30日間
WEB完結申込
カードレス対応
公式サイトプロミス公式サイト

プロミスの特徴

プロミスは2023年7月度の審査通過率が41.0%と他の消費者金融と比べて高いだけでなく、金利を抑えられるカードローンです。

上限金利が17.8%(年率)であり、今回紹介した消費者金融5社の中では最も低いため、支払う利息を軽減できます。

さらに、利息の支払い200円につきVポイント(三井住友系列のポイント)が1ポイント貯まります。

そのため、ポイントで支払った利息をポイントで還元される点も特徴です。

3.SMBCモビット

SMBCモビット

SMBCモビットの基本情報

金利(実質年率)3.00%~18.00%
申込条件満年齢20才~74才の安定した収入のある方(当社基準を満たす方)
アルバイト、パート、自営業の方も利用可能
※収入が年金のみの方は申込不可
限度額1万円~800万円
審査時間最短30分
審査通過率
※2023年3月期時点
40.5%
無利息期間なし
WEB完結申込可能
カードレス対応可能
公式サイトSMBCモビット公式サイト

SMBCモビットの特徴

SMBCモビットは2023年度の新規顧客数が約13万4千人と、年々利用者数が増加しているカードローンです。

また、2023年度の開設口座数も約62万件と前年度に比べて約9.0%増加しています。

SMBCモビットはカードローンを利用するだけでTポイントが貯まる点が特徴です。

具体的には、200円の利息支払いごとに1ポイント還元されます。

また、セブン銀行ATMまたはローソン銀行ATMでスマホATM取引が可能です。そのため、ローンカードがなくてもスマホさえあれば現金の借入ができます。

4.アイフル

アイフル

アイフルの基本情報

金利(実質年率)3.0%~18.0%
申込条件・満20歳以上69歳までの方
・定期的な収入と返済能力を有する方
限度額1万円~800万円
審査時間最短20分
審査通過率
※2023年7月度
37.0%
無利息期間契約日の翌日から最大30日
WEB完結申込
カードレス対応
公式サイトアイフル公式サイト

アイフルの特徴

アイフルでは申込から最短20分で審査が完了するため、即日融資が受けられる点が特徴です。

また、無利息期間が契約日の翌日から30日間設定されており、借入直後の利息支払額を抑えられます。

さらに、WEBやアプリからいつでも申し込みが可能で、セブン銀行・ローソン銀行ATMではカードレスで借入が可能です。

5.レイク

レイク

レイクの基本情報

金利(実質年率)4.5%~18.0%
申込条件満20歳以上70歳以下の方
安定した収入のある方
(パート・アルバイトの収入がある方も可)
限度額500万円
審査時間最短15秒
審査通過率非公開
無利息期間以下の3つから利用可能。
・30日
・60日
・180日(借入金額5万円まで)
※60日、180日の場合は条件あり
WEB完結申込
カードレス対応
公式サイトレイク公式サイト

レイクの特徴

レイクは初回契約時の無利息期間を以下の3つから選択できる点が特徴です

最大30日なし
最大60日WEBから申し込むこと
利用限度額が200万円以内であること
最大180日
※5万円の借入まで
利用限度額が200万円以内であること

そのため、借入金額や期間に応じて最適な無利息期間を選べます。

また、審査通過率は非公開ですが、審査時間は最短15秒と素早く手続きできる点が特徴です。

金利が低いカードローン5選

審査率以外の指標で比較しやすいのが金利です。
仮に審査が通過したとしても、毎月の支払い利息が多いと返済が大変になりますよね。

スクロールできます
会社名金利(実質年率)限度額審査時間WEB完結申込カードレス対応詳細
楽天銀行
スーパーローン
1.9%~14.5%800万円まで
※専業主婦は最大50万円まで
最短翌営業日⚪︎×詳しく見る
三井住友銀行
カードローン
1.5%~14.5%800万円まで最短当日⚪︎⚪︎詳しく見る
住信SBIネット銀行
カードローン
1.89%~14.79%1,000万円まで最短翌営業日⚪︎⚪︎詳しく見る
オリックス銀行
カードローン
1.7%~14.8%800万円まで最短翌営業日⚪︎×詳しく見る
auじぶん銀行
カードローン
・通常
1.48%~17.5%
・au限定割 誰でもコース
1.38%~17.4%
・au限定割 借り換えコース
0.98%~12.5%
800万円まで最短即日⚪︎⚪︎詳しく見る

銀行系カードローンの金利は比較的低い傾向にあり、1.5%〜15%前後で推移しているケースが多いです。

最短当日に審査結果が出る場合もありますが、翌営業日になるケースが多く見られます。
即日融資のように急ぎで検討していない場合は、手数料負担を押さえられると言えます。

それでは低金利のカードローンの特徴について説明します。

1.楽天銀行スーパーローン

楽天銀行スーパーローン

楽天銀行スーパーローンの基本情報

金利(実質年率)1.9%~14.5%
申込条件次の(1)〜(4)を全て満たす方
(1)満年齢20歳以上62歳以下の方
※パート・アルバイトの方、及び専業主婦の方は60歳以下
(2)日本国内に居住している方
(外国籍の方は、永住権または特別永住権をお持ちの方)
(3)お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または、専業主婦の方
(4)楽天カード株式会社またはSMBCファイナンスサービス株式会社の保証を受けることができる方
限度額10万円~800万円
※専業主婦は最大50万円まで
審査時間最短翌営業日
WEB完結申込
カードレス対応不可
公式サイト楽天銀行スーパーローン公式サイト

楽天銀行スーパーローンの特徴

楽天銀行スーパーローンの金利は1.9%~14.5%(年率)と、銀行系カードローンの中でも低い水準です。

また、楽天系列のサービスを利用している方に以下2つの特典を用意しています。

・楽天会員のランクに応じて審査優遇が受けられる
・新規入会+利用に応じて最大31,000円相当の楽天ポイントがもらえる

金利が抑えられるだけでなく、ポイントとして還元される点も特徴をいえるでしょう。

2.三井住友銀行カードローン

三井住友銀行カードローンの基本情報

金利(実質年率)1.5%~14.5%
申込条件・お申込時満20歳以上満69歳以下の方
・原則安定したご収入のある方
・三井住友銀行指定の保証会社
(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証を受けられる方
限度額10万円~800万円
審査時間最短当日
WEB完結申込
カードレス対応
公式サイト三井住友銀行カードローン公式サイト

三井住友銀行カードローンの特徴

三井住友銀行カードローンの金利は1.5%~14.5%(年率)と、上限金利、下限金利ともに低い水準です。

また、銀行系カードローンでは珍しく「最短当日の審査回答」「カードレス対応」している点が特徴です。

カードレス対応では、ローンカードを発行しなくても「普通預金キャッシュカード」もしくは「インターネット」で借入できます。

さらに、提携コンビニATMでも利用手数料0円(時間外手数料は除く)ため、コストを抑えた借入が可能です。

3.住信SBIネット銀行カードローン

住信SBIネット銀行カードローン

住信SBIネット銀行カードローンの基本情報

金利(実質年率)1.89%~14.79%
申込条件・申込時の年齢が満20歳以上満65歳以下であること
・安定継続した収入があること
・保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)
の保証を受けられること
・住信SBIネット銀行の普通預金口座を保有していること(同時申込も可)
限度額10万円~1,000万円
審査時間最短翌営業日
WEB完結申込
カードレス対応
公式サイト住信SBIネット銀行カードローン公式サイト

住信SBIネット銀行カードローンの特徴

住信SBIネット銀行カードローンは金利が1.89%~14.79%(年率)と低く、最大1,000万円の限度額に対応しています。

金利優遇サービスがある点も特徴で、「SBI証券口座」を保有すると基準金利から年0.5%の引き下げが受けられます。

さらに銀行系カードローンでは珍しく、スマホアプリがあればセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMからローンカード不要で借入可能です。

4.オリックス銀行カードローン

オリックス銀行カードローン

オリックス銀行カードローンの基本情報

金利(実質年率)1.7%~14.8%
申込条件・原則、毎月安定した収入のある方
・申込時の年齢が満20歳以上69歳未満の方
・日本国内にご在住の方(外国籍の方は、永住者または特別永住者の方)
・オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられる方
限度額10万円~800万円
審査時間最短翌営業日
WEB完結申込
カードレス対応不可
公式サイトオリックス銀行カードローン公式サイト

オリックス銀行カードローンの特徴

オリックス銀行カードローンは金利1.7%~14.8%、最大800万円の融資に対応しているカードローンです。

独自のサービスとして、ガン保障特約付きプラン「Bright」を提供しています。

ガン保障特約付きプラン「Bright」では、「死亡・高度障害」もしくは「ガンと診断確定された」ときの借入残高が0円になります。

保険料、金利の上乗せはないため、誰でも利用できる点が特徴です。

5.auじぶん銀行カードローン

auじぶん銀行カードローン

auじぶん銀行カードローンの基本情報

金利(実質年率)通常:1.48%~17.5%
カードローンau限定割 誰でもコース:1.38%~17.4%
カードローンau限定割 借り換えコース:0.98%~12.5%
申込条件・契約時の年齢が満20歳以上70歳未満の方
・安定継続した収入のある方(自営、パート、アルバイトを含む)
・保証会社であるアコム(株)の保証を受けられる方
限度額10万円~800万円
審査時間最短当日
WEB完結申込
カードレス対応不可
公式サイトauじぶん銀行カードローン公式サイト

auじぶん銀行カードローンの特徴

auじぶん銀行カードローンの金利は1.48%~17.5%(年率)と銀行の中ではやや高い水準ですが、金利優遇サービスが受けられる点が特徴です。

au IDを持っている方は「カードローンau限定割」が受けられ、最大年0.5%金利が下がります。

また、銀行系カードローンの中では珍しく、土日祝日にも審査対応している点が特徴です(9:00~17:00まで)。

そのため、土日に申し込みした場合でも比較的早く審査結果が回答されるでしょう。

なぜカードローン会社によって審査結果が異なるのか

カードローン会社で審査機関や適応法律が異なる

審査結果が違う理由は、カードローン会社によって審査機関(信用情報機関)や適用される法律が異なるからです。

審査機関や法律によって細かい審査のポイントが異なるため、一部のカードローンに落ちた人でも他社の審査に通ることはあるでしょう。

カードローン会社を大別すると以下の3種類が挙げられます。

・消費者金融系カードローン
・銀行系カードローン
・信販系カードローン

消費者金融系カードローンとは?

消費者金融系カードローンとは、アコムやアイフルなどの消費者金融会社が提供するカードローンです。

審査通過率を公表している会社も多く、どの会社でも40%前後と高い数値を記録しています。

アコム42.2%
プロミス41.0%
SMBCモビット40.5%
アイフル37.0%
レイク非公開
出典
アコム マンスリーレポート(2023年4月〜7月)
プロミス 月次データ(2023年6月〜7月)
SMBCコンシューマーファイナンス 2023年3月期決算資料
アイフル 月次データ(2023年4月〜7月)

大手消費者金融会社の審査通過率は概ね40%前後で推移するケースが多いです。

また、各社の月次レポートにて毎月の審査通過率を公表しているため、カードローンを比較する際には検討してください。

審査機関と記録されている内容

消費者金融系カードローンでは、以下2社の審査機関が用いられています。

株式会社シー・アイ・シー(CIC)割賦販売や消費者ローンなどの申込情報、契約情報など
日本信用情報機構(JICC)消費者金融やクレジット会社、信販会社などの申込情報、契約情報など

消費者金融やクレジット会社、信販会社の借入情報が記録されているため、過去の返済履歴などが審査で確認されます。

また、上記の機関では、クレジットカードの支払いや分割購入の支払いも記録されています。

例えば、スマートフォンの本体代金を分割で購入した場合は、毎月の支払い記録が残っているため注意が必要です。

適応される法律とその特徴

消費者金融会社では「貸金業法」が適用されています。貸金業法で定められているルールについては以下の通りです。

・総量規制
貸金業者からの借入総額は年収の1/3を超えてはいけないという制度のこと
※一部の借入では総量規制に該当しない場合がある

・収入証明書類の提出条件を明確化
1つの貸金業者から50万円を超えて借入れる場合、他の貸金業者からの借入分との合計が100万円を超える場合のどちらかに該当した場合、提出が必要となる

・上限金利の設定
貸金業者からの借入については以下のルールで上限金利が設定されている
10万円未満:20.0%
10万円〜100万円未満:18.0%
100万円以上:15.0%

・信用情報機関への情報提供
貸金業者は個人と融資契約を締結した場合に、氏名や融資金額などの情報を指定信用情報機関へ提出しなければならない

特に貸金業法では「総量規制」によって借入額を制限していることが特徴です。

総量規制では1件の借入が該当するだけでなく、貸金業者全体の借入が該当する点に注意が必要です。

銀行系カードローンとは?

銀行系カードローンとは、預金口座を提供する銀行が提供しているカードローンです。

消費者金融系カードローンに比べて金利が低い点が特徴として挙げられます。

楽天銀行スーパーローン1.9%~14.5%
三井住友銀行カードローン1.5%~14.5%
住信SBIネット銀行カードローン1.89%~14.79%
オリックス銀行カードローン1.7%~14.8%
auじぶん銀行カードローン1.48%~17.5%
au限定割 誰でもコース:1.38%~17.4%
au限定割 借り換えコース:0.98%~12.5%

多くの銀行では上限金利で1.5%〜2.0%、下限金利で15%前後となっています。

また、銀行系カードローンの審査では、保証会社による保証が必要な点が独自の特徴です。

そのため、銀行だけでなく、保証会社による審査が行われるという点を理解しておきましょう。

審査機関と記録されている内容

銀行系カードローンでは、以下3社の審査機関が用いられています。

株式会社シー・アイ・シー(CIC)割賦販売や消費者ローンなどの申込情報、契約情報など
日本信用情報機構(JICC)消費者金融やクレジット会社、信販会社などの申込情報、契約情報など
全国銀行個人信用センター(KSC)銀行融資の申込情報、契約情報

特に銀行系カードローン独自の信用情報機関として、全国銀行個人信用センター(KSC)が挙げられます。

全国銀行個人信用センター(KSC)では、銀行のカードローンやマイカーローン、住宅ローンなどの情報が記録されています。

そのため、過去に銀行で借入した場合にはその返済履歴などが確認されるでしょう。

適応される法律とその特徴

銀行系カードローンでは「銀行法」が提供されています。消費者金融会社のように「貸金業法」による規制がありません。

そのため、総量規制などの借入額を制限するルールがなく、それぞれの銀行が独自の基準を設定しています。

ただし、総量規制がないからといって年収の1/3を超える借入ができるわけではありません。

また、法律による明確なルールがない分、金融庁一般社団法人 全国銀行協会によって過剰な貸付が行われないよう取り組まれています。

そのため、銀行の審査が甘いということはなく、消費者金融と同様の基準が適用されていると考えられるでしょう。

信販系カードローンとは?

信販系カードローンとは、商品の立て替えやクレジットカード、個人ローンを提供する信販会社が提供するカードローンのことです。

それぞれの会社によって特徴はさまざまであり、消費者金融のように審査が早いものもあれば銀行のように比較的金利が低い商品もあります。

また、自社のサービスと連携した優待特典が受けられることが特徴です。

例えば、オリックスクレジットのカードローンでは、契約者にオリックスレンタカーの優待料金が適用されるなどのサービスがあります。

審査機関と記録されている内容

信販系カードローンでは、以下2社の審査機関が用いられています。

株式会社シー・アイ・シー(CIC)割賦販売や消費者ローンなどの申込情報、契約情報など
日本信用情報機構(JICC)消費者金融やクレジット会社、信販会社などの申込情報、契約情報など

審査機関については、消費者金融と同じくCICとJICCが利用されています。

そのため、消費者金融会社や信販会社の借入、クレジット契約について確認されるでしょう。

適応される法律とその特徴

信販系カードローンで適用される法律は消費者金融と同じく「貸金業法」です。

したがって、総量規制などの借入金額の制限や収入証明書類の提出ルールなどが厳格化されています。

つまり、すでに消費者金融で借入がある場合は、新たに申し込む借入と合計して年収の1/3を超えていないか確認しなければいけません。

カードローンの審査でチェックされる情報

カードローンの審査でチェックされる情報

カードローンの審査で確認される情報には「属性情報」「信用情報」の2つがあります。

・属性情報
申込人の年齢、年収、勤務先などの個人情報
・信用情報
信用情報機関に記録されている情報(他社の借入記録など)

上記の2つは、片方だけ優れていても審査に通らず、それぞれ一定基準を満たす必要があります。

そのため、属性情報・信用情報がそれぞれどのような項目を審査されるのか理解しておくことが重要です。

属性情報とは?

属性情報とは、申込人の年齢、年収、勤務先などの支払い能力を判断するための情報のことです。

具体的に確認される項目としては、以下が該当します。

・年齢
・年収
・職業
・雇用形態
・勤務先の規模
・勤続年数
・居住年数
・家賃(住宅ローン)支払額
・家族構成(扶養家族の有無など)

上記の項目がそれぞれが密接に関係しているため、1つの項目が優れているからといって審査に通りやすくなるとは限りません。

例えば、同じ年収の方でも正社員かアルバイトによって審査の可否が異なる可能性があるでしょう。

なぜ属性情報が確認されるのか

年収などの属性情報は、カードローンを返済できるか判断するための重要なポイントです。

例えば、年収がわからなければ、いくらまで借入・返済が可能なのか判断できません。

また、属性情報を確認することで、本人の返済能力が判断でき、適切な限度額を設定できます。

同じ年収の方でも、独身か配偶者がいるかによって、返済に充てられるお金が異なります。

そのため、細かい属性の違いが実際の審査結果や限度額に影響するでしょう。

信用情報とは?

信用情報とは、カードローンやクレジット払いなどの申し込みや契約情報、金融事故情報をまとめた情報のことです。

信用情報機関が加盟する会社の信用情報を取りまとめています。

信用情報に記録されている項目については、以下が挙げられます。

・カードローン、クレジット払いなどの申込履歴(直近6ヶ月間)
※申込日、申込金額など
・カードローン、クレジット契約などの契約情報(契約終了から5年間保存)
※契約日、契約金額、月々の返済履歴、現在の借入残高など
・金融事故情報(契約解消から5年間保存)
※債務整理、過払金の請求履歴など

信用情報は借入と収入のバランスを判断するためにも確認されます。

貸金業法では総量規制が定められているため、年収の1/3を超えた借入ができません。

そのため、年収と信用情報から総量規制に違反していないか確認しているのです。

なぜ信用情報が確認されるのか

信用情報は、属性情報で判断した返済能力に問題がないかをチェックするために確認されています。

例えば、年収などの属性が優秀な方でも、他社の返済に延滞しているような場合は返済能力が十分にあるとは言えません。

そのため、過去の返済履歴などの情報を元に、返済能力を確認しています。

また、他社の借入額もわかるため、申告された情報が正しいかを判断できます。

カードローンの審査に落ちる人の5つの特徴

カードローンの審査に落ちる人の5つの特徴

カードローンの審査に落ちる方の特徴としては、以下の5つが挙げられます。

1.ブラックリストに登録されている
2.借入総額が年収の3分の1を超える
3.返済能力が証明できない
4.申告内容に誤りがある
5.複数の会社から借入している

基本的には「返済能力がある方」がカードローンの利用条件となるため、年収や借入額、過去の返済実績が審査のポイントとなります。

カードローンの審査に透ためにも、上記に該当していないか確認してみましょう。

1.ブラックリストに登録されている

ブラックリストとは、信用情報機関に登録されている異動情報(金融事故情報)の俗称です。

過去に債務整理や自己破産、過払金請求を行った場合は、信用情報に「異動情報」として5年程度記録が残ります。

債務整理などの記録が残っていると、過去に重大な返済トラブルがあったと判断されるため、カードローンの審査に通りません。

信用情報は本人に限り開示請求できるため、過去の記録が残っているか不安な方は確認してみましょう。

2.借入総額が年収の3分の1を超える

借入総額が年収の1/3を超える場合は、カードローンの審査に通らない可能性が高いです。

消費者金融会社や信販会社などの貸金業法が適用されるカードローンでは、総量規制によって年収の1/3を超える借入を禁止しています。

また、銀行では総量規制の影響を受けませんが、借入額が大きいほど審査に通りにくい傾向にあります。

そのため、年収に対して借入額が大きくなりすぎないよう注意が必要です。

3.返済能力が証明できない

返済能力が十分にあることを証明できないと、カードローンの審査に落ちる可能性が高いです。

例えば、年収が十分でない場合や過去に借入を延滞していた場合には、返済能力を証明できません。

カードローンの申込条件では「返済能力のある方」を対象としているため、まずは充分な返済能力を作ることが望ましいでしょう。

4.申告内容に誤りがある

申込時に申告した内容が事実と異なる場合は、審査に落ちる可能性があります。

カードローンの審査時には収入証明書類や本人確認書類を提出する関係で、年収や勤務先の情報が正しいかチェックされます。

また、信用情報からは他社の借入額がわかるため、虚偽の申告をした場合に発覚するでしょう。

虚偽の申告が発覚した場合、審査に落ちるケースも考えられるため、申込情報に間違いがないか確認しましょう。

5.複数の会社から借入している

複数の会社から借入しており、件数が多い場合はカードローンの審査に落ちる可能性があります。

借入件数が多いと、1社の返済が滞った場合に他の借入も立て続けに延滞するリスクがあるため、審査に影響する可能性が高いでしょう。

もし、借入件数が多い場合には「おまとめローン」を検討するのも1つの方法です。

おまとめローンとは複数社ある借入を1本化するための専用ローンで、借入総額は変わりませんが金利や月々の返済額が緩和されます。

審査に良い影響を与える以外にもメリットがあるため、複数社の借入がある場合には検討してみましょう。

カードローンの申し込みから審査・借入までの流れ

カードローンの申し込みから審査・借入までの流れ

カードローンの申し込みから借入までの手続きは、以下の流れで行われます。

1.申し込み
2.審査
3.契約
4.借入

ただし、上記は一般的なカードローンの流れであり、詳細は各社によって異なります。

そのため、詳しい申し込みの手順を知りたい場合は、各カードローン会社の公式サイトを参考にしてください。

申し込みから借入までにかかる時間は手続きを行う会社によって異なりますが、最短即日〜翌営業日程度が一般的です。

すぐに手続きに進めるよう、カードローン借入までの流れを理解しておきましょう。

1.申し込み

まずはカードローンの申し込みを行う必要があります。

手続き可能な申し込み方法はカードローン会社によって異なりますが、以下の方法が利用できるのが一般的です。

・WEB、スマホアプリ
・店頭窓口、自動契約機
・郵送
・電話

また、申し込みの際に、「本人確認書類」「収入証明書類」の提出を求められる場合があります

・本人確認書類
運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど
・収入証明書類
源泉徴収法、確定申告書、給与明細書など
※借入金額がカードローン会社の基準を上回る場合に提出が必要

収入証明書類については、申し込み金額や総借入額によって提出が必要になる場合があります。

例えば、アコムではカードローンの利用限度額が50万円を超える場合か他の貸金業者からのお借入の合計額が100万円を超える場合に収入証明書類の提出が必要です。

2.審査

次に、カードローン会社による審査が行われます。具体的な審査の流れは以下の通りです。

1.申し込み内容の確認
2.信用情報の調査
3.在籍確認
※申告した勤務先で働いているかの確認を行うこと
4.審査結果の判定

なお、銀行系カードローンの場合は、保証会社による保証審査も同時に行われます。

保証会社の審査内容もカードローン会社と同様の流れで行われることが一般的です。

また、審査時間については、基本的には即日〜翌営業日程度で完了しますが、カードローン会社の営業日外の場合は時間がかかる点に注意しましょう。

3.契約

審査に通過した場合は、契約手続きを行いましょう。

手続き可能な契約方法はカードローン会社によって異なりますが、以下の方法を利用できるのが一般的です。

・WEB、スマホアプリ
・店頭窓口、自動契約機
・郵送

契約手続きのタイミングでローンカードが発行されます。

店頭窓口や自動契約機の場合はその場で発行できますが、他の方法の場合は郵送でカードが送られるため、時間がかかる点に注意が必要です。

また、申し込み時とは異なる方法でも契約できます。例えば、WEBで申し込みした方が、契約を自動契約機で行うことも可能です。

4.借入

カードローンの契約が完了したら、任意のタイミングで借入できます。

カードローンの借入方法は、以下の3種類が利用可能です。

・ローンカードを使ってATMから現金を借入する
・スマホアプリを使ってATMから現金を借入する(スマホATM)
・WEB、アプリから振込で借入する

ローンカードを利用した借入が一般的ではありますが、振込借入やスマホATMなど、カードレスでの対応も増加しています。

ただし、スマホATMについては利用できるカードローン会社が限られているため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

カードローンは貸金業法をはじめとした法律や金融庁によって厳格なルールが定められているため、審査が甘いとはいえません。

また、特定の会社だけが審査に甘いということもないため「無審査」「借りやすい」などの広告が表示されていた場合は注意が必要です。

カードローンの審査では「返済能力があるか」を中心にチェックされます。

そのため、審査に通るためには返済実績を作ることや他社の借入総額、借入件数を減らしておくことが重要でしょう。

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