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カードローンの繰り上げ返済はしないほうがいい?利息や返済総額のシミュレーションで比較しよう!

カードローンの返済は毎月1回行うのが原則ですが、任意のタイミングで繰り上げ返済ができます。

繰り上げ返済では、利息を抑える効果や支払期間が短縮するなどが期待できます。

一方で、生活が困難になる可能性もあるため、余裕資金で行うことが重要でしょう。

また、実際にどのくらい利息が抑えられるかシミュレーションを活用し、繰り上げ返済を行う価値があるか検討する必要があります。

目次

カードローンの繰り上げ返済とは?

カードローンの繰り上げ返済とは?

カードローンの繰り上げ返済は、任意のタイミングで好きな金額を返済できる手段のことです。

繰り上げ返済を活用することでさまざまなメリットがあるため、検討したい返済方法でしょう。

また、繰り上げ返済とは別で「約定返済」という方法もあります。

・約定返済
支払期日を決めて返済する手段
・繰り上げ返済
支払期日とは別で好きな金額を返済する手段

メリットを知る前に、繰り上げ返済とはどのような特徴で、約定返済との違いは何かについて理解しておきましょう。

カードローンの繰り上げ返済とは? 

カードローンの繰り上げ返済とは、決められた返済タイミング以外で任意に返済する方法のことです。

別名「随時返済」とも呼ばれており、自分で決めた金額を返済できることが特徴です。

つまり、繰り上げ返済で借入残高全てを返済すこともできます。全額返済する場合は「一括返済」とも呼ばれています。

繰り上げ返済を行うと元金を多めに減らせるため、利息を抑えたいと思っている人にとって便利な方法です。

カードローンの約定返済との違いとは?

カードローンは「約定返済」によって返済していくのが一般的です。

「約定返済」とは契約の際に決めた所定の日にちに決められた金額を支払う返済手段を言います。

約定返済の基本的な返済のスパンは以下のように設定されていることが多いです。

・毎月1回
・35日ごとに1回

例えば、毎月25日に12,000円を返済するという取り決めが約定返済では行われます。契約者は期日までに12,000円を支払わなければいけません。

つまり、約定返済では、金額や返済日が決まっているという点で繰り上げ返済とは異なります。

約定返済を行いながら、任意のタイミングで繰り上げ返済するのが、一般的なカードローンの返済方法と言えるでしょう。

カードローンの繰り上げ返済をした方がいい3つの理由

カードローンの繰り上げ返済をした方がいい3つの理由

カードローンの繰り上げ返済は、積極的に行った方が良い理由が3つあります。

理由1.返済総額が少なくなる
理由2.借入期間が短くなる
理由3.借入金額に余裕ができる

主に、最終的な支払額を減らしたい人や早く完済したい人にとってメリットがあるため、検討してみましょう。

理由1.返済総額が少なくなる

繰り上げ返済を行った分、元金が減るため、返済総額の軽減に繋がります

これは、繰り上げ返済によって元金が減り、月々の利息額が抑えられることが理由です。

カードローンの利息は以下の方法で計算されます。
借入残高(円)×金利(年率)×借入期間÷365(日)

つまり、借入残高(元金)が減るほど、利息が少なくなるため、返済総額の減少につながるのです。

そのため、利息や支払総額を減らしたい場合は繰り上げ返済を活用すると良いでしょう。

理由2.借入期間が短くなる

カードローンの繰り上げ返済を行うと、借入期間が短縮されます。

これは、繰り上げ返済によって元金が通常よりも早く減ることが要因です。

また、繰り上げ返済では元金を減らせるため次回以降の利息が少なくなります。利息が少ないと約定返済に占める元金の割合が大きくなるため、より元金を効率的に減らせるでしょう。

つまり、繰り上げ返済を1回行うだけでも、借入期間の削減が見込めるため、早く完済したい方は積極的な利用が推奨されます。

理由3.借入金額に余裕ができる

繰り上げ返済を積極的に活用することで、今後借入しやすくなるというメリットがあります。

なぜなら、繰り上げ返済によって元金が減ることで、利用限度額の枠が空くからです。

つまり、今後借入する可能性がある場合には、繰り上げ返済を活用し、利用限度額に余裕を持たせるのが良いでしょう。

カードローンの繰り上げ返済をした方がいいタイミング

カードローンの繰り上げ返済をした方がいいタイミング

カードローンの繰り上げ返済にはさまざまなメリットがありますが、闇雲に返済すると貯金が減り生活が厳しくなる可能性もあります。

そのため、繰り上げ返済は資金に余裕のあるタイミングで行うことが重要です。

具体的には以下のタイミングで返済を検討しましょう。

・ボーナスや臨時収入がある時
・貯金に余裕がある時
・節約してお金を捻出できた時

ボーナスや臨時収入がある時

ボーナスや臨時収入は余裕資金として該当するため、積極的に繰り上げ返済を活用したいタイミングです。

ボーナスや臨時収入をすぐに使ってしまう人もいるかもしれませんが、一部を繰り上げ返済に充てるだけでも今後の負担が減ります。

例えば、10万円の臨時収入のうち2万円を返済に充てるなどの方法が効果的です。

実際、住宅ローンの返済ではボーナス返済が設定されており、半年に1度追加で支払いができるようになっています。つまり、効率的に返済したい場合にはボーナスの活用が重要です。

そのため、ボーナスや臨時収入が出たタイミングで、一部でも繰り上げ返済ができないか検討してみましょう。

貯金に余裕がある時

貯金に余裕がある場合には、積極的に繰り上げ返済を活用したいタイミングです。

繰り上げ返済のデメリットは、一時的な支払額が増えることで、その後の生活に影響を与える可能性があるということです。

しかし、貯金に余裕があれば一部を返済に充てても今後の生活に支障はありません。

例えば、30万円貯金が貯まったタイミングで、5万円を繰り上げ返済するなど方法があります。

また、貯金が貯まったタイミングで繰り上げ返済を行うという方法は、目標を決めて貯金できるというメリットがあります。

例えば、「30万円貯まったら返済する」と決めておくことで貯金へのモチベーションを上げられるでしょう。

節約してお金を捻出できた時

普段の生活費の中で節約できた金額を捻出し、繰り上げ返済に充てるという方法も効果的です。

節約した金額のみを返済に充てることで、今後の生活が厳しくなるという懸念はありません。

例えば、毎月5,000円の節約を行い、半年後に30,000円を繰り上げ返済するという方法が考えられます。

節約したお金は「余裕資金」として該当するため、繰り上げ返済には効果的な方法と言えるでしょう。

カードローンの繰り上げ返済で気を付けること

カードローンの繰り上げ返済で気を付けること

カードローンの繰り上げ返済で注意したいポイントは以下の3点です。

・手数料がかからないようにする
・約定返済を忘れないようにする
・家計の負担にならない程度にする

今後の生活に影響するなどのリスクが考えられるため、注意点をしっかりと理解しておきましょう。

手数料がかからないようにする

返済方法によっては手数料が発生する可能性があるため、注意が必要です。

例えば、返済時に銀行ATMを利用した場合、ATMの利用手数料や時間外手数料が発生する可能性が考えられます。

繰り上げ返済で利息の負担を減らしても、手数料がかさんでしまっては意味がありません。

どうしても手数料が発生する場合は、こまめに返済するのではなく、まとまった金額を一度に支払う方がコストを抑えられます。

約定返済を忘れないようにする

繰り上げ返済を行った場合でも、約定返済は通常通り発生する点に注意しましょう。

例えば、約定返済が10,000円で、同じ月に50,000円の繰り上げ返済を行ったケースでも、再度10,000円の約定返済が必要です。

つまり、返済する金額を勘違いしてしまうと、約定返済時にお金が足りなくなるケースも考えられます。

また、先に約定返済をしてから繰り上げ返済を行うと、支払い忘れのリスクが減るでしょう。

家計の負担にならない程度にする

繰り上げ返済は、家計の負担にならない余裕資金で行いましょう。

必要以上に返済してしまうと、その後の生活費を支払えず、再度借入する可能性が考えられます。

そのため、臨時収入や貯金ができたタイミングで繰り上げ返済を行うのが安心です。

カードローンの返済シミュレーションで比較

カードローンの返済シミュレーションで比較

カードローンの繰り上げ返済で利息や総返済額がどの程度抑えられるか、シミュレーションで確認していきましょう。

本記事では、以下の借入条件を想定して、さまざまな繰り上げ返済のパターンを試算していきたいと思います。

借入金額:1,500,000円
金利:12.0%(年率)
毎月の返済額:25,000円(通常のカードローンと同様定額返済を想定)

※今回のシミュレーションで算出する利息については、全ての期間で借入日数30日として計算しています。したがって、本来の返済金額と誤差が生じる可能性がある点にご注意ください。
※あくまでシミュレーションの一例であり、実際の返済計画を保証するものではありませn

約定返済のみの場合

まずは、繰り上げ返済を行わず、約定返済のみを行ったケースについて、返済額を確認していきましょう。

パターン約定返済のみ行う
返済回数92回(7年8ヶ月)
総返済額2,282,193円
利息総額782,193円

毎月の返済額が一定なカードローンの場合、返済初期は利息の支払額が多い傾向にあります。

そのため、借入金額が150万円などの高額な場合には、利息支払額が782,193円と大きくなる点に注意が必要です。

実際、初回の返済額25,000円のうち、14,795円が利息に充当するため、元金はほとんど減りません。

そのため、借入残高が多い初期の段階こそ繰り上げ返済を行うメリットがあるといえるでしょう。

5,000円を毎月繰り上げ返済した場合

次に、同じ借入条件で、毎月5,000円ずつ繰り上げ返済したケースについて見ていきましょう。

パターン毎月5,000円の繰り上げ返済を行う
返済回数70回(5年10ヶ月)
総返済額2,077,142円
利息総額577,142円

毎月5,000円を追加で支払うだけで、返済回数や利息の支払額が大きく減少します。

例えば、返済回数は、約定返済のみのケースでは92回(7年8ヶ月)だったのに対して、毎月5,000円の繰り上げ返済を行うと70回(5年10ヶ月)にまで削減されます。

また、利息の総額だけでも577,142円と20万円以上減少します。そのため、少しずつでも余裕のある時に多く返済するメリットは大きいと言えるでしょう。

10,000円を毎月繰り上げ返済した場合

次に、同じ借入条件で、毎月10,000円ずつ繰り上げ返済したケースについて見ていきましょう。

パターン毎月10,000円の繰り上げ返済を行う
返済回数56回(4年8ヶ月)
総返済額1,959,189円
利息総額459,189円

上記のパターンについても大幅な返済額軽減と返済期間の短縮が見込めます。

返済期間については56回(4年8ヶ月)と、約定返済のみを行った場合と比べて3年早く完済できることがメリットです。

また、利息の支払額についても459,189円と30万円以上の軽減が見込めるため、資金に余裕がある場合は繰り上げ返済を積極的に行う価値はあるでしょう。

1年後に1度だけ50,000円を繰り上げ返済した場合

次に、1年後に1度だけ50,000円を繰り上げ返済したケースについて見ていきましょう。

パターン1年後に1度だけ50,000円の繰り上げ返済を行う
返済回数88回(7年4ヶ月)
総返済額2,225,042円
利息総額725,0422円

1度だけ50,000円を繰り上げ返済したケースでも返済期間の短縮や利息軽減が見込めますが、毎月繰り上げ返済するパターンと比べて大きな軽減とはなりません。

利息総額については5万円ほどの減少となり、毎月繰り上げ返済を行った場合と比べても少ないことがわかります。

ただし、今回のパターンと毎月繰り上げ返済を行うパターンでは、繰り上げ返済に充てる金額が大きく異なります。繰り上げ返済に占める金額が多い方が利息の軽減効果が見込めるのは当然です。

とはいえ、今回のケースのように、余裕のあるタイミングで50,000円を返済するだけでも数万円以上の利息軽減効果が見込めます。

そのため、最終的に支払う金額を抑えたい場合は、繰り上げ返済を検討すると良いでしょう。

繰り上げ返済を活用してカードローンをお得に利用しよう!

繰り上げ返済を行うことで、総支払額や支払期間を削減できるなどの魅力があります。

そのため、返済にかかる負担を抑えたい方や早く返済したい方はぜひ検討しておきましょう。

ただし、むやみに返済しすぎると生活の負担になるというリスクが考えられるため、余裕資金で行うことが堅実です。

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