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カードローンの限度額とは?決定方法や限度額に達してしまった時の対処法

カードローンには契約者が借入できる上限である『限度額』が設定されています。

しかし、この限度額がどのように決められているのか疑問に感じる方も多いでしょう。

限度額は審査を行い、本人の情報や総量規制などの法律を基に決定します。

また、カードローン会社によって、限度額の決定方法が若干異なるため注意が必要です。

限度額の決定方法や増やしたい場合の対処について理解しておくこと必要があるでしょう。

目次

消費者金融系・信販系カードローンは3つの限度額がある

消費者金融や信販会社のカードローンでは、以下の3点から限度額を決定します。

・総量規制
・カードローン会社ごとの最大融資額
・個別融資限度額

特に『総量規制』は貸金業法に定められている法律であり、消費者金融や信販会社ならではの特徴です。

それぞれのカードローンの特徴や3つの決定方法について、理解しておきましょう。

消費者金融系カードローンの特徴

消費者金融系カードローンとは、アイフル、アコムなどの消費者金融会社が提供するカードローンです。

審査時間が短く、最短で即日の融資が可能な点が特徴です。

例えば、アイフルの審査時間は最短20分、プロミスは最短25分であり、すぐに融資を受けたい人に向いています。

また、初回契約者を対象に『無利息期間』が利用できる消費者金融もあります。

金融機関名無利息期間
アイフル初回契約日の翌日から30日間
プロミス初回借入日の翌日から30日間
アコム初回契約日の翌日から30日間
レイク初回契約日の翌日から
60日間もしくは180日
※180日の場合は借入金額5万円まで

無利息期間中は利息を支払う必要がないため、お得に借入できることがメリットです。

したがって、なるべく早くお金を借りたい人や短期間の借入を行う予定がある人に向いているカードローンです。

信販系カードローンの特徴

信販系カードローンとは、クレジットカードやショッピングの割賦払い(分割払い)を提供している信販会社が提供するカードローンです。

金利や審査時間は会社ごとに異なる点が特徴です。

例えば、消費者金融のように最短即日融資に対応しているものもありますが、銀行カードローンのように金利が低いものもあります。

つまり、消費者金融や銀行の中間に位置付けされるカードローンといえるでしょう。

①総量規制

消費者金融も信販会社も『総量規制』という法律によって限度額が定められています。

総量規制とは、貸金業者からの借入総額が契約者年収の1/3以内でなければならないという制度です。

例えば、契約者の年収が300万円の場合、最大100万円までが限度額となります。

また、総量規制は貸金業者全体での借入で計算されるため、複数者から借入がある場合は合計で年収の1/3以内でなければいけません。

そのため、すでに借入がある場合は注意しましょう。

②カードローン会社ごとの最大融資額

カードローン会社ごとに融資上限額が設定されているため、その範囲内で限度額が決まります。

例えば、消費者金融会社の融資上限額は以下の通りです。

金融機関名最大融資額
アイフル最大800万円
プロミス最大500万円
アコム最大800万円
SMBCモビット最大800万円

上記の融資額を超えた金額でカードローンを契約することはありません。

一部の信販会社では、最大融資額が100万円など低く設定されている場合があるため注意しましょう。

③個別融資限度額

カードローンは必ず総量規制の限度額まで借りられるわけではなく、申込人ごとに融資限度額が決まります。

例えば、本人の年収が600万円という方でも必ず200万円の限度額となるわけではありません。

個別の融資限度額は審査によって決まり、年収や他社の借入額、過去の融資返済歴などを総合的に判断することが一般的です。

そのため、カードローン会社ごとに利用できる限度額が異なる可能性がある点に注意が必要です。

銀行系カードローンは2つの限度額がある

銀行カードローンでは、以下の2点から限度額を決定します。

・カードローン会社ごとの最大融資額
・個別融資限度額

なお、銀行カードローンでは、消費者金融、信販会社のカードローンのように『総量規制』による制限がありません。

しかし、総量規制がないから銀行カードローンの審査が甘いというわけではないため注意が必要です。

銀行系カードローンの特徴

銀行系カードローンとは、メガバンク、地方銀行、信用金庫、ろうきんなどの金融機関が提供するカードローンです。

消費者金融系カードローンに比べて金利が低い傾向にあり、長期的に借入を行いたい人に向いています。

例えば、主要な銀行のカードローン金利は以下の通りです。

金融機関名金利(実質年率)
三菱UFJ銀行カードローン
「バンクイック」
1.8%〜14.6%
三井住友銀行カードローン1.5%~14.5%
みずほ銀行カードローン2.0%〜14.0%
横浜銀行カードローン1.5 ~ 14.5%

上記のように、多くの銀行カードローンは下限金利が2%前後、上限金利が14〜15%と、他社に比べて低くなっています。

しかし、デメリットとして多くの銀行カードローンでは、最短即日審査に対応しておらず、融資を受けられるまでに数日かかる可能性があります。

そのため、急いでお金を借りる必要のない場合に向いているでしょう。

①カードローン会社ごとの最大融資額

銀行カードローンでは、それぞれの金融機関ごとに融資可能な上限額が異なります。

例えば、主要な銀行カードローンの最大融資額は、以下の通りです。

金融機関名最大融資額
三菱UFJ銀行カードローン
「バンクイック」
500万円
三井住友銀行カードローン800万円
みずほ銀行カードローン800万円
横浜銀行カードローン1,000万円

上記からも分かる通り、金融機関によって最大融資額が大きく異なるため、カードローンに申し込みする場合は注意が必要です。

②個別融資限度額

銀行カードローンも消費者金融や信販会社と同様、審査によって個人の融資限度額が決定することが特徴です。

例えば、楽天銀行スーパーローンの融資上限額は最大800万円ではありますが、専業主婦の方の場合は最大50万円と定められています。

楽天銀行のように、職業や年収などの情報によって個別に限度額が設定される可能性がある点に注意しましょう。

個別融資限度額はどのように決定する?

カードローンの限度額の決定方法のうち、個別融資限度額は申込人ごとに異なるため、どのくらいまで融資を受けられるかが気になるポイントでしょう。

細かい審査基準は会社ごとに異なりますが、個別融資限度額は以下の4点の情報により決定します。

1.総量規制
2.借入履歴や借入状況
3.信用情報
4.属性情報

そのため、上記に問題がある場合は限度額が低くなってしまう傾向にあります。

また、限度額が不安な人は借入状況や信用情報を改善することで希望額に近づけられる可能性があるため、まずは上記のポイントを理解しましょう。

決定方法1.総量規制

総量規制とは、貸金業者からの借入総額が本人の年収の1/3以内でなければならないという法律です。

貸金業者全体の借入が総量規制の対象となるため、複数社から借入がある場合は、合計額が年収の1/3以内である必要があります。

ただし、貸金業者は消費者金融、信販会社などの融資を行う会社を指し、銀行は含まれません。

そのため、銀行の借入では、総量規制によって融資額の制限を受けていないことが特徴です。

例えば、銀行からマイカーローンや住宅ローンなどの高額な借入がある場合でも、総量規制の対象とならないため、新たにカードローンを申し込むことはできます。

決定方法2.借入履歴や借入状況

過去の借入履歴や現在の借入状況に応じて、限度額が変動する場合があります。

例えば、他社の借入件数や借入残高が多い場合には、限度額が低くなるケースも考えられるでしょう。

また、過去の返済実績も限度額を決める上で重要なポイントです。

過去に延滞を起こしていると、審査に大きな影響を与えてしまうことがあります。

返済実績で延滞が見られたことで、限度額が少なくなるケースや審査に通らない可能性もあるため注意が必要です。

決定方法3.信用情報

信用情報とは、クレジットカードや分割払い、借入の契約情報や返済の情報をまとめたものです。

それぞれの会社が保有する情報を『信用情報機関』がまとめて管理し、加盟する会員が閲覧できるようにしています。

信用情報機関加盟会員の例
CIC割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業者等
※ほとんどのカードローン会社が加盟している
JICC消費者金融会社、流通系・銀行系など
※ほとんどのカードローン会社が加盟している
KSC銀行・信用金庫など

信用情報に記録されている情報は、以下の通りです。

・契約情報(契約日、契約金額など)
・申込履歴(契約していないものも含む)
・借入残高
・返済の履歴
・事故情報の記録

そのため、総量規制や借入状況といった限度額に影響を与える情報は、信用情報を通じて確認します。

信用情報に関しては本人に限り開示請求が可能なため、不安がある人は一度確認しておくとよいでしょう。

ただし、信用情報の開示請求は手数料がかかる点に注意が必要です。

決定方法4.属性情報

属性情報とは、年齢・年収・勤務先などの本人に関わる情報のことで、以下の項目が該当します。

・年齢
・年収
・職業、勤務先
・勤続年数
・家族構成
・家賃、住宅ローン支払額 など

上記の項目を確認することで、申込人の『返済能力』を客観的に判断することが可能です。

例えば、年収が400万円の方でも、会社員と自営業では属性が異なるため、限度額が変動するケースがあります。

カードローンの限度額に達してしまった時の対処法

カードローンの限度額に達してしまった時の対処法として、以下の3点が考えられます。

・カードローンの増額申請をする
・他のカードローンに申し込む
・カードローンの借換えを検討する

上記いずれの方法も、審査が行われるため、必ず限度額を増やせるとは限りません。

また、メリットやデメリットが異なるため、自分に合っている方法を選ぶことが望ましいです。

カードローンの増額申請をする

カードローン会社の最大融資額に達していない場合には、増額申請が可能です。

申請方法は、カードローン会社ごとに異なりますが、公式サイトや窓口、電話などが一般的です。

増額をすることで、他のカードローンに申し込む必要がないため、手続きの手間を省けるメリットや、借入の管理が楽というメリットがあります。

一方で、増額審査はカードローン新規契約時の審査よりも厳しい傾向があり、利用実績や年収などの情報がより重視されます。

そのため、人によっては増額ができない可能性があるため注意が必要です。

他のカードローンに申し込む

他社のカードローンに申し込むことで、契約中のものとは別の限度額を設定できます。

新たに申し込むメリットとしては、新規利用者向けのサービスが受けられる点です。

例えば、消費者金融系カードローンでは新規契約者を対象に無利息期間が利用できる場合があります。

一方、デメリットとしては、借入の件数が増えることが挙げられます。

借入の件数が増えることで、月々の返済額が増加する、他のローンの審査に影響を与えるなど、さまざまなデメリットが考えられるため注意が必要です。

カードローンの借換えを検討する

カードローンの借換えとは、新たなカードローンを契約し、現在利用中の借入を返済することをいいます。

借換えを行うことによって、金利が下がる、月々の返済額が下がる等のメリットがあります。

そのため、月々の返済が厳しいと感じている方にとって便利な方法でしょう。

ただし、借り換えのカードローンを契約する場合は、新規融資ができません。

そのため、現在の借入額以上の限度額を設定できないため、注意が必要です。

カードローンの限度額に達したら他のカードローンも検討しよう!

カードローンの限度額は総量規制や会社ごとの最大融資額を基準として決定されます。

ただし、信用情報や属性情報などを審査することで個別の限度額が決定するため、申し込むまでいくら借りられるかは判断できません。

現在借りているカードローンの限度額が足りないと感じた場合は増額申請や他社カードローンへの申し込みを検討しましょう。

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